賢い子どもに育てたいなら図鑑を与えよう
誰でも自分の子どもに賢く育ってほしいと願うものですよね。しかし「賢い子ども」とはどんな子どもなのでしょう。そして図鑑はどんな役割を果たすのでしょうか。
「賢い子ども」とは?
賢い子どもというのは、学力がある子どものことではありません。好奇心旺盛で、自ら疑問を持ち、積極的に調べようとする気持ちのある子どものことだと言えるでしょう。
たとえ学力が高くても、そこに満足してしまうようではそれ以上成長することはないのです。
賢い子どもに育てるために、「図鑑」を活用しよう
そこに、図鑑がとても役に立ちます。家で図鑑をじっくり眺めて、好奇心を持って家の外に出たとき、図鑑に載っていたものが子どもの目の前に広がります。子どもにとってこれ以上ないワクワク体験となります。また逆に、目の前にいた昆虫や鳥のことを詳しく調べるために家に帰って図鑑を引き直すということもあるでしょう。
図鑑というバーチャルの世界と、現実の世界とがこうやってリンクしていくのです。この行動によって子どもは好奇心を満たし、さらに詳しく知りたいと願うようになります。この繰り返しによって子どもは成長し、「伸びる子」「賢い子」を育てることができます。
親が一緒にめくって興味を持たせる
しかし、図鑑セットだけ買っても意味はありません。場所を取るからと言って、図鑑を奥の部屋の本棚なんかにしまい込んでいませんか?
- すぐに子どもの手の届くところに置いておく
- 親も一緒に読んでワクワクを共感してあげる
図鑑を使って賢い子どもに育てたい場合はその2つが必要です。子どもというのは親が興味を持っていることをまねしたがるもの。親が楽しそうに読んでいれば自然と興味をひかれていきます。
また、子どもが興味のあることを、親も一緒に取り組んでくれると子どもはとても喜びます。「自分のことを認めてくれている」「大切にされている」と感じるんですね。このことは子どもの自尊心を育むことにもつながり、子どもの成長のために欠かせないことです。
子ども用「図鑑セット」がいまブーム。その理由とは?
「図鑑」というと、大きくて重たくてあまり読んだ記憶がありません。理科系の科目に興味がなかったし、昆虫や恐竜は正直見ていて怖かったし…。そんな人にこそ、今どきの図鑑セットを見ていただきたいと思います!
昔の図鑑、今の図鑑の特徴とは?
昔の図鑑の特徴は、ただ情報が羅列しているだけのものが多かったように記憶しています。言うならば「百科事典型図鑑」です。内容も、文字が多くて子供には説明文が長すぎ、理解しづらいものばかり。
その分野に興味がある子どもには楽しいのかもしれませんが、正直「興味をそぐような作り」だったイメージが拭えません。ですから、本棚にしまわれたまま一度も読まれたことのないような図鑑が家の隅に追いやられていたんですね。
その反省を活かしているのか、最近の図鑑は「テーマ型図鑑」とも呼ばれています。ただ情報を羅列するのではなく、明確になにかの「テーマ」が設けられていて、ひと目見ただけで興味を引くようなタイトルがつけられているのです。
いま爆発的人気の「ざんねんないきもの事典」
動物に興味のない人でも思わず手に取りたくなるこのタイトル。「ざんねん」という面白いテーマが秀逸です。
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今は「テーマ型」図鑑が主流
実はいま、「図鑑革命」「図鑑ブーム」ともいうべき現象が起きています。例えば、ただ「生き物」についての情報が書かれているだけの図鑑を作るのではなく、図鑑に「ひみつ」「くらべる」「ざんねん」「危険」など、明確なテーマを設けているのです。
「ふしぎ」をテーマにした図鑑「小学館の子ども図鑑プレNEO」
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学研プラス「大きな運転席図鑑~きょうからぼくは運転手」
子どもの大好きな乗り物の中でも、特に「運転席」だけをピックアップした図鑑。男の子なら絶対に欲しがりますよね。
誠文堂新光社「算数の図鑑」
理数系教育先進国のイギリスで「分かりやすい」と好評だった算数の図鑑を翻訳したもの。本格的な内容をカラフルな図解で子供向けに仕上げています。理科以外にも図鑑ってあるんですね。
これらの図鑑は、豊富な画像やイラスト、おまけに動画やDVDまでついており、興味のない子どもや親にまで興味を植え付けてくれるような構成になっているのが特徴です。
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思わず「子供に与えたくなる」図鑑
なにしろ図鑑というのは安い買い物ではありません。ましてセットともなれば、子供がお小遣いで買える程度のものではないので、どうしても親や祖父母が財布を出すことになります。
その親のハートもぎゅっと掴む仕掛けが詰まっているのが、いまの図鑑なのです。実際に読んでみると、大人でも読みふけってしまうほど。
小学館の子ども図鑑プレNEO「せいかつの図鑑」
学習以外にも生活に役立つ色んな事柄について教えてくれる図鑑。これはママも一冊買っておきたいと思うような内容がたくさんです。
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出版社別の特徴を掴もう
たくさん種類のある図鑑、どうやって選べばいいのか迷ってしまいますよね。実は、図鑑に関しては売り上げランキングなどがあまり参考になりません。子供の興味や年齢によって、読める図鑑が違ってくるからです。そしてなにより、出版社ごとに特徴があります。
図鑑を出版している会社は主に4社。
- 小学館NEO
- 講談社MOVE
- 学研LIVE
- ポプラディアWONDA
これらの出版社にはそれぞれに大きな特徴があります。詳しく見てみましょう。
1.「小学館NEOの図鑑」は小学校高学年向き
キャッチコピーは「3歳から高学年まで、長く使える本格図鑑」。いろんな分野の事柄を、お馴染み「ドラえもん」が詳しく解説してくれます。分かりづらいところは付録のDVDで補うことができるのも嬉しいですね。
いま人気急上昇なのは「危険生物」
普通の図鑑では味わえない、「危険」というテーマに特化した生き物の図鑑。危険生物がどんな場所にいて、どの時期に危険なのか、ドラえもんやのび太がクイズ形式で教えてくれるDVDもついています。
小学館NEOの良さは、その分野の研究者が執筆しており、最新の情報が手に入るということ。DVDはナショナルジオグラフィック社の大迫力映像を中心に使用しています。こだわりが感じられますね!
文字数が多く、小学校入学前だと少し内容が難しいという印象があります。ですが、親としては「少しでも長く使ってほしい」と思うため、親や祖父母がプレゼントとしてよく選んでいるようです。小学校高学年の子どもなら小学館NEOがおススメです。
また小学館NEOは専用の電子図鑑が発売されています。面白いゲームアプリなどもありますので、遊びながら学びたい子どもにはぴったりですよ。
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タカラトミー「小学館の図鑑NEO Pad」
小学館NEOの人気の4冊「動物」「恐竜」「魚」「昆虫」から、500種類のいきものを収録した遊んで学べる電子図鑑。難易度を選べる知育ゲームなども100アプリ入っており、楽しく遊びながら勉強できますよ。
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2.「講談社動く図鑑MOVE」は未就学児からも楽しめる図鑑
講談社の図鑑はその名も「動く図鑑」。この図鑑の特徴は、文字が少なめで子供の目を引く工夫が多いということ。視覚的に楽しめるので、小学校入学前の子供でも十分楽しめるようになっています。今までの「読み物」風の図鑑とは異なり、躍動的で印象に残る情報が盛りだくさんです。
大迫力の画像が詰まったページ
ページの大部分を、迫力のある実物大の画像が占めており、文字による解説は少なめ。小さな子供にもわかりやすく興味を引く内容になっています。
DVDはNHKスペシャルの映像を使用しており、図鑑と連動しているので子どもに抜群の人気です。未就学児に与えるなら講談社がおススメです。
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子どものファースト図鑑に最適の「はじめてのずかん」
小さな子どもたちが最初に興味を持ちそうな身近な生き物を集めた図鑑。クイズやコラムもたくさん載っているので遊びながら勉強になりますよ。
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3.「学研LIVE」で流行りの3DCG体験を楽しもう
学研LIVEの特徴は、なんといっても実物大でハイクオリティな画像。パノラマページ(見開き)で迫力のある画像を見ることができます。
パノラマページの迫力は他にない躍動感
小さな虫の生態を詳しく見ることができ、子どもたちの好奇心を満たしてくれる構成になっています。
付属のDVDはイギリスBBC制作の動画を使用しています。また、各ページに「3Dで見てみよう」と書かれたマークがあり、スマホやタブレットに連動して「3DCG体験」ができるのが最大の特徴。これには大人も興奮すること間違いなし! ぜひ子どもと一緒に楽しんでみてくださいね。
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専用のARアプリ「ARAPPLI(アラプリ)」で図鑑をスキャンしよう
専用アプリをダウンロードして、「3Dで見てみよう」と書かれてあるページをスキャンすると…? ぜひ紹介動画をチェックしてみてください!
4.「ポプラディアWONDA」は学校指定図書
ポプラディアは学校指定図書となっているため、「調べるための図鑑」という印象が強くなっています。多くの学校で採用されているため、子供にとっては一番なじみがある図鑑かもしれません。新しい教科書にも準拠している内容を、イラストで分かりやすく説明してくれています。
他と比べるとDVDなどの付属もないため、高学年向きです。
他誌と比べるとイラストの比率が多いのが特徴
学校指定図書だけあって、要点をまとめた「調べるための図鑑」に特化しています。
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図鑑セットの買い方
これだけ素敵な図鑑セット。入学のプレゼントなどで全巻セットで買いたくなる気持ちは分かります。ですが、図鑑セットは場所も取りますし、置いておくだけではただ邪魔にしかなりません。買い方にもコツがあるんです。
1冊ずつ、興味のあるものから与える
買い与える親の立場からすると、学校の勉強に関係のない図鑑は家に置いておきたくないもの。
たとえば「恐竜」は学校の勉強に関係ないから読まなくていい、と思ってしまいますよね。そして親の都合で「読んでほしいもの」ばかりを与えがち。ですが、子どもは興味のあることしか図鑑を開きません。無理強いをしてしまっては、勉強そのものが楽しくなくなります。
興味のあるものから幅を広げていく
恐竜に興味を持ったなら、恐竜がどういう進化を遂げていくか、時代がどう変わっていくか、流れで説明していきましょう。そうすることで子どもの興味に幅ができ、知識が深まっていきます。学習とは「積み重ね」と言いますよね。子どもにとっても、知識同士が結びついて覚えられるので、記憶が定着しやすくなります。
他にも、新幹線に興味があるなら、新幹線の通っている都道府県のことを詳しく勉強してみたり、トンネルの作り方などを教えるのもいいかもしれませんよ。
他にもあると便利な図鑑
今までご紹介した図鑑は大きいサイズのため、家や図書館で熟読するためのものになります。それ以外にも便利な図鑑があるのでご紹介しますね!
持ち歩きサイズの「ポケット図鑑」
読んで字のごとく、持ち歩けるサイズの図鑑です。野外で実物を見ながら図鑑を開いて調べたいですよね。そんな要望に応えたコンパクトサイズの図鑑です。もちろん最低限の情報しか載っていませんが、子どもを連れて動物園に行ったり、道端の草花を調べたり、キャンプをしながら夜空の星を眺めたりするのにはとてもいいサイズです。
いつでも手元に図鑑を持ち歩きたい子どもにピッタリ
子どもでも持ち運べるサイズのポケット図鑑は、子どもの素朴な疑問に即座に答えてくれます。
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スマホで天体観測できる「88星座図鑑」
星座は全部で88種類。子どもに聞かれても教えづらい星座の由来や形などを、分かりやすく教えてくれる便利な図鑑アプリです。星図を確認したり、構成する星の名前なども詳しく紹介。夜に野外で見ても、スマホのバックライトのおかげで見やすいのがいいですね。
オプションの「星座レーダー機能」(有料)
この機能があれば、夜空に向けて星を探せば自動的にスマホが星座早見表に早変わりします。
音声で楽しむ「さえずりナビ」
図鑑ではなかなか分からない「鳥の鳴き声」だけを集めたアプリ。鳥の種類だけでなんと200種類以上!ありとあらゆる鳥の鳴き声を網羅しているアプリで、しかも一羽の鳥に対して数種類の音声を収録しています。アウトドアや山登りなどの際にはぜひインストールしておきたいですね。
集める楽しみも味わえる子ども用の図鑑セットの世界
ひと昔前は、図鑑と言えばセットで購入するものでしたが、今では子どもの興味にあわせてひとつずつ買い揃えていくのも楽しみのひとつ。1冊の本から知識と興味を広げ、次々に買い揃えていきましょう。
幼いころから慣れ親しんだ図鑑を、ボロボロになるまで親子で読み込んでください。また新たな疑問が生まれたら、少し上の図鑑を手に取って、さらに調べていきましょう。そうして積み重ねた知識は一生ものになるに違いありません。