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ベランダ活用の理想と現実
ベランダですることと言えばまず思い浮かぶのが洗濯ものを干すことですよね。けれどなんとなく洗濯物を干すだけじゃもったいないって思ったことありませんか?
実はあるアンケート調査によると、ママ達の多くがベランダでガーデニングや食事やお昼寝などなどいろんなことをやってみたいと思っているそうです。けれど現実は洗濯物を干すだけ。
このようにベランダを活用したいと思いながらも、ハードルが高いと感じてしまって活用してきれていない人が多いのが現実なんです。
ベランダとバルコニーって同じ??

ベランダとバルコニーって実は別物なんです。ベランダをしっかり活用するためにまずはベランダとバルコニー、テラスの違いを一緒に学んでいきましょう♪
ベランダ
ベランダは洋風家屋やマンションの戸外に張り出した屋根付きの縁(空間)のことで、実はいくつか種類があるんです。マンションの場合上のフロアやベランダが屋根の代わりになっているもの。
他には特別に屋根をつけているものや、屋根やガラス窓で覆われているものがあります。つまりベランダには必ず雨よけのための屋根がついています。日本家屋の言えば縁側です。
屋根があるので少しくらい雨が降っても洗濯物が濡れないためベランダは洗濯物を干す場所として活用しています。
バルコニー
バルコニーとベランダとの大きな違いは屋根がないことです。バルコニーには屋根がないのでベランダに比べて日当たりがいいです。バルコニーよっては折りたたみ式の布製の屋根がついているタイプもあります。
マンションの上層階にある下のフロアーの屋根を利用した広い屋外スペースのことを、ルーフバルコニーと言います。
テラス
テラスは建物の1階部分にある屋根のない屋外空間のことです。ウッドデッキやタイルなどで人工的に一段高くなっている部分を指します。もし屋根がついて入ればベランダや縁側に屋根がなければテラスになります。
ただし玄関横にあるウッドデッキはテラスではなくポーチと呼びます。
ベランダでやっていいことと、悪いこと

ベランダは専有部分ではなく共用部分
マンションのベランダやバルコニー部分は洗濯物を干すためのフックや洗濯機を置くスペースなどがあるので、専有部分だと思っている人が多いです。マンションやアパートのベランダは火災時の避難通路として使われるので、避難はしごや脱出口があるんです。
このような理由からマンションのベランダは「専有使用権を認めれた専有部分」に該当します。共有部分に該当するベランダやバルコニーは、消防法やマンションの管理細則モデルによってルールが決まっているんです。
ベランダに置いていいもの
マンションのベランダは消防法などで使用ルールが決められています。基本的には緊急事態に通路の妨げにならないものや、すぐに撤去ができるものであれば置いても問題ないです。具体的にはベランダに置いていいものは下記の通りです。
- 物干し竿
- 小さな植木鉢
- エアコンの室外機
- BSアンテナ
- 小さめのテーブルやいす
- すぐに移動することができる人工芝やウッドデッキ
これらのものは一般的に置いても大丈夫なものです。もし置いても大丈夫か迷うってしまう時は大家さんや不動産会社の人に確認してくださいね♪
ベランダに置いてはいけないもの
マンションのベランダは火災などの緊急時に避難経路として使われる場所で共有部分です。一般的なマンションで置いてはいけないものや、禁止されているものは下記の通りです。
- レンガやコンクリートなどを使った花壇など
- 大型の観葉植物や収納など通路を妨げるもの
- フェンスやサンルーム、小屋など
- ゴミの焼却やバーベキューなど火を使う行為
- 犬などのペットの糞尿など異臭を発生させるもの
- 大量に水をまく行為
悪気がなくても誤った使い方をすることで近所迷惑になってしまうことも。ご近所づきあいにも影響を与えてしまうので、ベランダを活用する時は注意してくださいね♪
まず挑戦したい!ベランダガーデニング

ベランダガーデニングに最適な間取りは
ベランダガーデニングを楽しむなら広めのバルコニーやルーフバルコニー、テラスがおすすめです。屋根付きのベランダの場合はお花や植物の陽当たりを考えて、植木鉢を配置すれば問題ありません。
ベランダガーデニング前に準備すること
失敗しないために実際に作業する前に計画を立てるのがおすすめ。どんな風にしたいかしっかりイメージしてから取り掛かると、植物や道具などの必要なアイテムが選びやすくなります。またベランダで育てるのが難しい植物もあるので、自分の理想のベランダができるようにしっかり計画立てて下さいね♪
ベランダの環境を確認する
せっかく植物を植えるなら元気に育って欲しいですねよね。だからこそまずはベランダの環境を確認しましょう。忘れずに確認したいことは下記の通りです。
- 日当たりと日が当たる時間
- 風の強さや向き
- 雨が降った時に濡れるかどうか
- 室外機の風が出てくる方向
意外と見落としてしまいがちなのが室外機の風が出てくる方向です。植物に室外機の風が直接当たってしまうと枯れてしまう原因になっちゃうので注意してくださいね。
レイアウトを決める
理想のベランダガーデニングのイメージを膨らませてから、実際のレイアウトを決めていきましょう。イメージがなかなか出てこない場合は、インターネットで画像を探すのもおすすめ。
イメージが固まったらレイアウトを平面図に書いていきます。この時に植木鉢を床に置くか、棚に置くかなど一緒に考えるといいですね!
植える植物を決める
ベランダの環境やレイアウトに合わせて植物を選んでいきます。ベランダガーデニングでは多肉植物や観葉植物、ハーブ、野菜、花、フルーツなどの植物が選ばれることが多いです。
ベランダガーデニングに必要なアイテム

土や肥料
植物によって適した土や肥料が異なります。土作りもガーデニングをする楽しみの一つですが、初心者には難しくて手間がかかってしまいます。ガーデニング初心者の場合は観葉植物用や野菜用など専用の土が販売されているので、それらを選ぶといいでしょう。
プランターや鉢
植物の特性やレイアウトに合わせてプランターや鉢の素材やサイズを選びましょう。プランターや鉢の素材として一般的なものは下記の通りです。
- プラスチック
- 素焼き
- ウッドボックス
- ブリキ
デザインやカラーも豊富に揃っていて、軽くての特徴。比較的安く購入することができるのでたくさん必要な時におすすめの素材です。
通気性に優れていて素朴でナチュラルな印象を与えてくれる素材です。ただし落としたりして乱暴に扱うと割れてしまうので取り扱いに注意してくださいね。
木製のためナチュラルな雰囲気に仕上げたい時に活用したい素材です。ただしプラスチックや素焼きなど他の素材に比べると耐久性が低いです。
アンティークな印象を与えてくれる素材がブリキです。耐久性が低くいので錆びてしまうことがあります。
プランターや植木鉢は植えるものに合わせてサイズを選びましょう。一般的に販売されているプランターや鉢のサイズが下記の通りなので参考にして下さいね。
- 1号(直径3cm)鉢 小さな多肉植物
- 3号~6号(直径9cmから18cm)鉢 花一株
- 5号から9号(直径15cmから27cm)鉢 観葉植物
- プランター(幅62cm×奥行き22cm×深さ17cm) 野菜
棚や台
室内用の棚や台は雨に濡れることを想定していないので、雨に対する表面加工がされていません。雨や風にさらされることで痛んでしまうことも。そのため棚や台を購入するならガーデニング用を選ぶのがおすすめです。
ガーデニング道具
初めてガーデニングをする時に準備したい道具は下記の通りです。
- シャベル
- ジョウロ
- ハサミ
- 手袋
- 土入れ
- ビニールシート
シャベルには先の尖ったものと広いものの2種類あります。細かい作業をする時は先が尖っているもの、土を掘り返したり植物を植える作業には広いものがおすすめです。初めて購入する時は凡用的な先の広いタイプを選ぶといいでしょう。
水やりや液体肥料を与える時に欠かせません。水を一杯入れた時に持ち上げて動かすことができるサイズのものを選びましょう。
園芸用のハサミは準備しておきたい道具の一つです。他のハサミに比べると持ち手が長くて力が入れやすい構造になっているので、茎を潰さずに切ることができます。
軍手でも代用可能ですが、できれば濡れた土を触ることもあるので園芸用のビニール製の手袋があると便利です。
シャベルでも代用できますが、あると便利なので土入れです。筒状のシャベルの似た道具で、プランターや植木鉢に土を入れる時に使います。筒状になっていて土がこぼれにくくなっているので、作業する時に床に土をこぼさずに作業できます。
作業する時に床に敷いて置くと後片付けが楽になります。
初心者でもベランダが育てやすい植物が下記の通りです。
ベランダガーデニングにおすすめの植物
植物によって育ちやすい環境が違うので、自宅のベランダが植物が育つのに最適がどうか確かめ方法があるので紹介しますね。買ったばかりの時に写真を撮っておくことなんです。
買ってきた時の状態と1週間、1ヶ月後の状態を比べてみることで、その植物に撮ってベランダが生育に適していいるか判断できます。買ってきた時よりも状態が悪いなら、置く場所や水やりなどを変えてみましょう。
ガーデニング初心者であれば育てやすい植物をあえて選ぶのもおすすめなんです。初心者におすすめの植物は下記の通りです。
- 花
- 観葉植物
- 野菜
- ハーブ
パンジー、ペチュニア、ネモフィラ、アジサイ、ヤブラン
ポリシャス、ドラセナ
ミニトマト、キュウリ、ルッコラ、ナス、ピーマン
バジル、シソ、パセリ
これらの植物は特に育てやすいので、ぜひ挑戦してみて下さいね♪マンションのベランダは雨があたりにくくて風通しのいいケースが多いので実は思っている以上に土や植物が乾燥してしまいやすいんです。
植物の種類や季節によってもかわりますが1日1回くらい水やりをしましょう。夏の暑い時期は涼しい朝か夕方、冬の寒い時期は午前中の比較的暖かい時間に水やりをするようにして下さいね。
ベランダガーデニングをする時の注意点
マンションの管理規約を確認する
ベランダガーデニングをする前に必ずマンションの管理規約を確認しましょう。管理規約はマンションごとで異なっているので、まず自分のマンションの管理規約を確認することが大切。もしわからない時は管理組合に相談して下さいね。
ベランダの耐荷重を確認する
ベランダには重量制限が必ずあります。通常ベランダは建築基準法により1平米あたり180kg以上の重さに耐えられるように設計されているんです。洗濯物を干したりと普通に使用する分に関してが特に問題ありません。
しかしベランダガーデニングをする場合、土や鉢などを使うため、思っている以上に総重量が重くなってしまうんです。使用する量が多くなりそうな時は、最近は軽量化されている土やレンガなども販売されているので上手に活用して下さいね。
避難ルートが確保する
ベランダが火災などの非常時に避難ルートとして使われる場所です。レイアウトを考える時には必ず緊急時でも余裕で通れるようなスペースを確保しましょう。また隣の部屋との仕切りになっているパネルの前に大きなものを置くのはNGです。
鉢やプランターが落下しないように工夫する
鉢や植物などが落下してしまうと、非常に危険です。レイアウトの時点で鉢や植物が落ちないような配置を考えるようにしましょう。
肥料の有機肥料でなく化学肥料を
ベランダガーデニングの場合肥料は有機肥料ではなく、化学肥料を選ぶようにしましょう。有機肥料は臭いがしたり、虫やネズミがよってくる可能性が高いのでご近所迷惑になってしまいます。
リビングの延長としてベランダを活用しよう

リビングの延長として使う時におすすめの間取り
ベランダをリビングの延長として部屋を広く見せたい場合は窓のサイズも重要!おすすめの間取りは、奥行きのあるベランダやバルコニーに大きな窓の組み合わせです。
窓のサッシの高さと床が同じ高さだと移動もしやすくて、窓を全開することでベランダやバルコニーをリビングの延長として使うことができちゃいますね。
ウッドタイルを準備しよう
ベランダのコンクリートの床にウッドタイルを敷くだけで、簡単に雰囲気を変えることができます。リビングの延長としてベランダを活用するなら、まずはウッドタイルを床に敷くのがおすすめなんです。
ウッドタイル購入する前に確認すること
マンションによってはウッドタイルを敷くのを禁止しているマンションもあるので、まずは使用規則を確認して下さいね。またマンションの場合は10年から15年周期で大規模改修が行われます。
大規模改修の時はベランダに何も置くことができないので、近々大規模改修の予定がある時は修繕後にしましょう。
ウッドタイルの素材を選ぶ
ウッドタイルはネットでも簡単に購入することができるので、作りたい雰囲気に合わせて素材を選ぶことができるんです。ベランダに敷くのにおすすめのウッドタイルの素材は下記の通りです。
- 天然木
- 人工木
- 樹脂製
ナチュラルな雰囲気で優しい質感が特徴。天然木は腐りやすくて耐久性が低いと思われてしまいがちですが、広葉樹を使ったハードウッドなら耐久性も高いので長期間使うこともできちゃうんです。他の素材に比べると少し価格が高くなってしまいますが、ナチュラルな雰囲気の作りたい人におすすめです。
人工木には樹脂を用いて天然木のように固めたタイプと、粉砕した木材を樹脂で固めたタイプの2つのタイプがあります。どちらも天然木に比べると、コストを安く抑えることができます。樹脂を使っているので防水性や耐久性も高いです。
一番コストを抑えることができるのが樹脂です。樹脂は主に塩化ビニールを作られているため軽量でかつ断熱性が高いのが特徴。だだし塩化ビニールは紫外線に弱いのでウッドタイルによっては変色してしまうことも。
寸法を測る
ウッドタイルと購入するためにベランダの寸法を測りましょう。ウッドタイルを敷く場合は避難ハッチや排水溝を塞ぐのはNG。そのためまずは室外機や排水溝の位置をきちんと確認してから測るようにして下さいね。
ウッドタイルを購入する
ウッドタイルはネットでも購入できます。セット売りのものや、一枚単位で販売されているものなどあるので、必要な枚数を購入しましょう。
ウッドタイルを敷き詰める
ウッドタイルの中にを余分な部分を簡単にカットして使うことができるものもあるので、排水溝や避難ハッチなどを塞いでしまわないように上手に敷き詰めて下さいね。
注意すること
ベランダをリビングの代わりに使うなら家具をおきたいですよね。家具を置く時に注意したいことは下記の通りです。
- 火事などの緊急時にすぐに動かすことができる家具を選ぶ
- 強風で飛ばないようにある程度重さのあるものを選ぶ
- ベランダに置いたままにするなら耐久性が高く、日差しに強いものを選ぶ
- ベランダ内で動くやすいように家具を置きすぎないようにする
ベランダライフを楽しむために、家具を選ぶ時は注意して下さいね♪
いつかは挑戦したいベランダグランピング

ベランダグランピングとは?
ベランダグランピングのグランピングは「グラマラス」と「キャンピング」を掛けあわせた造語です。グランピングにベランダという言葉をつけてベランダグランピングはベランダにアウトドア空間を作ること。
ベランダ活用の中では難易度が高いですね、いつかはてレンジしたいですねよ。
ベランダグランピングにおすすめの間取り
ベランダグランピングを楽しみたいなら広めのベランダがベスト!ベランダなら屋根が付いているので、ソファやクッションを置いても濡れないので安心です。
おすすめのアイテム
より快適な空間を作るために壁にもウッドタイルを使うのもおすすめ。他にはゆったりとくつろぐことができるソファなどを準備するといいですね。
マンション規則上問題がないなら、バーベキューや本格的な燻製を作ることができる無縁のロースターを購入すると家族みんなで楽しめることは増えます。
注意すること
ベランダグランピングのする時はどうしても他の活用方法に比べて、ソファーやテーブルなど大きな家具を置くことになってしまいます。そのため避難経路をしっかり確保したレイアウトをするように注意しましょう。
ベランダを活用してお家ライフを楽しもう!

お家のベランダには持っている以上にいろんな可能性があります。洗濯物を干す場所として使うだけだともったいないですね♪ぜひこの機会にライフスタイルに合わせて、楽しくベランダ活用して下さいね!