鋳物(いもの)って?ホーローって何?

鋳物とは「加熱して溶かした金属を型に流して、冷まして固めた後で取り出して作った金属製品」のこと。
ホーロー鍋は主に「鋳物ホーロー鍋」と「鋼板ホーロー鍋」に分かれますが、バーミキュラやストウブの鍋は、鋳物ホーロー鍋です。
厚みのある型に鉄を流してつくられるので保温性が高く、熱がゆっくり下がっていくところから料理をより美味しくすることができます。豚の角煮や肉じゃが、カレー、シチュー等の煮込み料理から、炊飯に最適です。
ちなみに、「鋼板ホーロー鍋」は鋳物ホーロー鍋に比べて薄く作られているので、スープやソース、お菓子づくりには是非こちらを使ってみて下さい。
鋳物ホーロー鍋の魅力
おしゃれなデザイン

カラフルな色で楽しませてくれる鋳物ホーロー鍋。そのどれも可愛くおしゃれなものばかりです♪作りたいものや量によってもオススメしたいものも異なってきます。サイズや形もしっかりチェックして選びたいものですね!
どんな熱源にも対応

鋳物ホーロー鍋は、どんな熱源にも対応しています。直火はもちろんのこと、IHやオーブン料理まで可能です。オーブンを使ってパンやケーキを焼いたりすることもでき、それを食卓にそのまま運べる優れもの♪ぜひお気に入りを見つけたいですね!
上質な美味しさ

どんな熱源にも対応していて、熱伝導率と保温性が高い鋳物ホーロー鍋♪ゆっくり熱が伝わるため味もしっかりと染み込みやすく、煮崩れも少なくて美しく仕上がります。
お鍋1つ手に入れるだけで、高級レストランでいただくような美しく美味しい料理ができるのなら、ぜひ1つそろえておきたいものです!
あえて知っておきたい!鋳物ホーロー鍋のデメリット

「鋳物ホーロー鍋がほしいけど持っていない」とこたえる理由の1つに、その重さを指摘する方は多いと思います。両手でしっかりと持たなければ運ぶことはできません。
そしてホーロー素材のため金属でできており、衝撃に弱いため、誤って落とすとヒビが入ったり、急激な温度変化でこびりつくこともあります。ただ、丁寧に扱えば代々受け継がれるくらい、愛用される一品です。その特性を知った上で、長く使っていきたいものですね♪
どこが違うの?ルクルーゼ・バーミキュラ・ストウブの特徴は?
ルクルーゼ
ルクルーゼは、みなさんもご存知の通り、世界中で愛されている鋳物ホーロー鍋老舗の超有名ブランドです。創業は1925年。今や鍋だけではなく、たくさんのキッチンアイテムをそろえています。
カラーやサイズは、ビタミンカラーから可愛いもの、美しいものまであって目移りしてしまいそうです♪日本人の好みに合わせた日本限定シリーズもあるので、和食をつくる際はぜひ活躍させたいものですね!
バーミキュラ

鋳物ホーロ―鍋というとフランス生まれのイメージが強いですが、バーミキュラはMADE IN JAPAN!愛知トビーという精密機器や鋳物を扱う会社が作っています。この会社が下請け体制から事業拡大のため、編み出したのが鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」なんです。
その人気は、2010年に発売されてから以来、何か月も予約待ちになるほど♪また、バーミキュラはたくさん使って傷をつけても修理サービスを受けられ、その際にカラーも変えることもできます。新品同様に生まれ変わることができるのも、愛用者にとって嬉しいですね!
ストウブ
ストウブは、1974年フランス生まれの鋳物ホーロー鍋ブランドです。鋳物の技術から生まれたブランドでなく、3人のシェフが開発して作ったもの♪フランスシェフの7割がストウブを利用している、という統計結果があるほど、本場もお墨付きの一品です。
内側に独自の突起を作り調理中の旨味水分を逃さないようにしたり、マット加工で塗装がはがれにくくなっていたりと、粋な工夫を施してあります。自宅で本格的な料理にこだわる人には、まずそろえてほしいブランドです。ぜひチェックしてみて下さい。
こんなふうに使える!具体的な調理方法
炊飯

鋳物ホーロー鍋を炊飯用に購入される方は多いようです。ゆっくり温度が上がり保温性も高いので、ご飯も一粒一粒が立ってツヤツヤピカピカに仕上がり、甘みもキープします。購入したらまずは美味しいご飯を炊いてほしいものですね♪
美味しいご飯の炊き方
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(材料)
- お米 2合
- 水 2.5合
※お米の量に対し、水は0.5合多く準備します。
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(作り方)
- お米を洗い、たっぷりの冷たい水につけて30分置きます。
- 鋳物ホーロー鍋にお米と水を入れてフタをし、まずは中火で10分炊きましょう。
- その後、弱火で10分炊きます。
- 火を止めて、10分間蒸らします。
- 底の方からふんわりとかき混ぜて出来上がり!
煮込む・炒める

鋳物ホーロー鍋は、大好きなカレーやシチュー、肉じゃがなどの煮込み料理をつくる時に適しています。ゆっくり加熱するので味が染みやすく煮崩れもすくないので、仕上がりも綺麗です。
高級レストランのメニューに負けない一品を自宅でいただくことができるなんて夢のようですね♪ぜひ試してみたいものです。
美味しいビーフシチューの作り方
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(材料)
- 牛すね肉 500g
- 玉ねぎ 2個
- にんじん 2本
- じゃがいも 2個
- 赤ワイン 50cc
- ローリエ 1枚
- コンソメ・シチュールー 適量
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(作り方)
- 牛すね肉を鋳物ホーロー鍋で軽く焼き、取り出しておきます。
- 玉ねぎをみじん切り、にんじん、じゃがいもを食べやすい大きさに切りましょう。
- 鍋に玉ねぎを敷き、その上に肉、にんじんの順番にのせます。
- 中火にかけ、水分が上がってくるまで数十分コトコト煮ましょう。
- 水分が上がってきて、肉とにんじんに火が通ったら、赤ワインとローリエ、コンソメ、
- 最後にじゃがいもを入れて、火が通ったら出来上がり!
シチュールーを入れてひと煮立ちします。
無水調理

鋳物ホーロー鍋は、火にかけても温度が急上昇しないままゆっくりと素材に熱が加えられるので、生じる水分を利用して調理が可能となります。肉や野菜の素材の旨味を閉じ込め、そのまま味わうことができるのです♪ぜひ新鮮な素材をそろえたいものですね。
美味しいトウモロコシのゆで方

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(材料)
- トウモロコシ 2本
- 水 大さじ2
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(作り方)
- トウモロコシの皮をむいて、鍋の底に敷きます。
- トウモロコシをのせ、それぞれに水を大さじ1ずつふりかけましょう。
- フタをして、中火で15分加熱します。
- 10分蒸らして出来上がり!
まとめ
いかがでしたか。ルクルーゼ、バーミキュラ、ストウブそれぞれに生い立ちと特徴があります。すぐに購入したい!と思われた方もいたのではないでしょうか。どれも同じようで異なる一級品です。
色、サイズ、形など決めるポイントはいろいろありますが、まずはお店で見て触ってから手に入れることをぜひおすすめします。お気に入りが必ず見つかるはずです。キッチンの相棒となり、見た目でも味でも食卓に華を添えてくれることでしょう。