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mina perhonen(ミナ ペルホネン)について
どんなブランド?
mina perhonen(ミナ ペルホネン)は、デザイナーである皆川明さんが立ち上げた、日本のファッションブランドです。
正確に言うと、立ち上げ当初のブランド名は「mina(ミナ)」でしたが、2003年に改名し、現在に至ります。
フィンランド語で”mina(ミナ)”は”私”、” perhonen(ペルホネン)”は”蝶”。
mina perhonenというブランド名には、世の中にたくさんの種類の美しい蝶が生息しているように、たくさんの美しいデザインを軽やかに生み出していきたい、という意味合いが込められているのだそう。
また、ブランドロゴは、長方形の中にある粒の集まり=デザイナーの中にある、いろいろな個性を表していると言います。
mina perhonenの歩み
mina perhonenの前進であるminaが設立されたのは、1995年のこと。初めはなかなか経営が上手くいかず、皆川さんはアルバイトをしながら制作していた頃もあったのだとか。
そして、ついに2000年、東京・白金台に直営店をかまえます。2002年には初めての個展である「粒子」展を開き、高い評価を受けます。
2003年にブランド名をmina perhonenに改名。
デンマークの老舗家具ブランド、フリッツ・ハンセン社とのコラボレーションを果たします。2004年からは、パリコレクションでも新作を発表するように。
その後も数々の世界的有名ブランドとのコラボレーションを果たし、全国からユニフォームや空間などのデザインも依頼されるようになりました。
また、数々の受賞歴や、個展でも高い評価を獲得し、店舗数も一気に拡大します。
2016年には、第1号店を白金台から代官山に移転。
カフェを併設したお店「call(コール)」や、2017年には、インテリアを主体としたお店「mina perhonen materiaali(マテリアリ)」といった新しい業態のお店もオープンしています。
デザイナーの皆川明さんについて
ブランド名にフィンランド語を使うくらい、フィンランドが大好きな皆川さん。
そのルーツは、祖父母の営む家具店。そこには、フィンランド製の家具がありました。そして、次第にフィンランドのデザインに興味を持つようになります。
彼が初めてフィンランドを訪れたのは19歳の時。図書館で写真集を眺めたり、美術館に足を運んだりして過ごします。
そんな中、彼が親しみを覚えたのは、フィンランドのデザインだけでなく、人々の温かさ。一人旅をする中、声をかけてくれたり、車で送ってくれたり。
また、男女平等なフィンランドの社会に、実際に見て触れたことも、彼に大きな影響を与えました。以降、度々フィンランドを訪れているそうですよ。
彼が思い描くビジョンは、100年以上続くブランドであること。また、mina perhonenの商品を手にする人々が、大切に長く愛用してくれること。
mina(ミナ=私)は、この先、誰がデザイナーになっても変える必要がない。ブランド名のminaには、そんな思いも込められています。
mina perhonenのテキスタイルについて
mina perhonenのテキスタイルの特徴
デザインと、素材や製造技術にこだわって作られるmina perhonenのテキスタイル。
その特徴は、自然や日常にあるものや風景を、mina perhonenが持つ、独特の世界観で表現しているところ。素朴で、どこかほっとするような懐かしさをも感じさせてくれます。
mina perhonenのテキスタイルをご紹介
独特の優しく美しいmina perhonen独自の世界観が表現されたテキスタイルは、どれも素敵なものばかり!その中から、定番や面白い発想のものなど、いくつかをご紹介します。
tambourine
出典:mina perhonen
2000年に発表され、世代を超え、多くの人々から愛されているmina perhonenの代表的なテキスタイル。
ぷくぷくとした刺繍が可愛らしく、見る角度によって違った表情を見せてくれます。
choucho
こちらのchouchoも2001年に発表されて以来人気の、mina perhonenを代表するテキスタイルの1つ。
ひらひらと優雅に舞う、丸みがあって可愛らしい蝶が、味のある刺繍で表現されています。
hana hane
独特の風合いを持つ背景の中で飛んでいるのは、さまざまな表情を持った蝶たち。どこか懐かしさを感じさせるテキスタイルです。
skip
まるでスキップしているかのように舞う、1つ1つが個性を持った小さくて可愛らしい花たち。素朴で、ずっと使いたくなるデザインです。
mela
きれいにならんだ、収穫されたばかりのフレッシュなりんごを表現しているmela。素朴でありながらもインパクトのあるテキスタイルです。
waterfall
鮮やかな色の数々と、独特のタッチで描くのは、流れる水と光とが織りなす表情や色の変化。にじみのある独特の質感が味のあるテキスタイルです。
friend
ラインと円形、相反する色。そこには、全く違う2つのものが仲良く交わる、まるで友達のような姿が表現されています。にじんだり、かすれたり、手書きならではの優しい表情が味わえるテキスタイルです。
sticky
規則的に並んているのは、短くちぎられたテープ。面白い発想のテキスタイルですよね。1つ1つのテープが見せる豊かな表情や、本物のテープに近い感触が表現されています。
mina perhonenが魅せるファッションの世界
mina perhonenのファッションアイテムをご紹介
mina perhonenのファッションアイテムは、使われるテキスタイルはもちろん、ディテールやシルエット、機能面にもこだわりが。
テキスタイルに合った雰囲気のデザインだったり、日常的に子どもが着やすかったり。思わず次々に揃えたくなるアイテムばかりです!
ブラウス・カットソー
- crisp ブラウス
丸みがあってふんわりとした可愛らしいデザインに、極細の糸を使った、ほどよい艶のあるテキスタイル「crisp」の上品さを添えて。
シンプルな中にも洗練された美しさが際立つブラウスです。
出典:mina perhonen
どことなく和の雰囲気も感じられるこちらのブラウスには、雲の花を表現したテキスタイル「hanako」が使われています。
大きさや表情の異なる可愛らしい花たちが、落ち着いた色味の中に華を添えています。
Ariel カットソー
出典:mina perhonen
花や気泡を連想させる美しいテキスタイル「Ariel」で作られた華やかなカットソー。主役級の1枚なので、合わせるボトムスや小物はぜひシンプルに。
ボトムス
出典:mina perhonen
パイナップルをイメージしたテキスタイル「anans」を使った、上品なリネンのスカート。輪切りの果実の上に、整列するたくさんのパイナップル。繊細な刺繍によって描かれたその姿は、見る角度によって表情を変えます。
jellybeans スカート
光をまとった色を鉛筆と水彩を使って表現したテキスタイル「jellybeans」のスカート。
上品なラインや丈感と、水彩の淡い色が、清楚な印象を与えます。着るたびに肌になじむので、デイリーに活躍しそうな1着です。
always テーパードデニム
素材にコットンリネンを使った、さらっとしていてやわらかいテーパードデニム。カジュアルにも、きれいめにも使えるシルエットなので、着回し力抜群。
ポケットには、ちょこんとchouchoがとまってます♡
ドレス
tambourineのパターンが際立つ、シンプルで上品な印象のドレス。ふんわりとした袖が、さり気ない可愛らしさを演出しています。とっておきの1着になりそうなワンピースです。
カジュアルで、可愛らしい印象のドレス。ふんわりと揺れるたびにchouchoもひらひら。レギンスとのレイヤードや、羽織としても活躍しそうです。
flower cake ドレス
出典:mina perhonen
お花で作ったデコレーションケーキの周りを蝶が舞っているかのような「flower cake」の、可憐で品のあるドレス。
繊細で細やかな刺繍に思わずうっとり。特別な日に着たくなる1枚です。
バッグ・ポーチ
mina perhonenならではの卵型のバッグ。これから生まれてくる命を守り、大切に育む卵に、mina perhonenのものづくりに対する思いを重ねているそう。
テキスタイルはmina perhonenを代表する「choucho」。シンプルな中に、ひらひらと優雅に舞う可愛らしい蝶が華を添えています。
mina perhonenの定番アイテム、カドルバッグ。繊細で力強い、1つ1つ違った表情のあるタンポポの姿が刺繍されたテキスタイルが使われています。見ているだけでも元気をもらえそうですね。
がま口部分には可愛らしい猫の姿が♡
しっかりと荷物の番をしてくれます。
こちらは、それぞれ違った表情を持つ生地を貼り合わせたかのようなテキスタイル「paddy」を使ったusa bag。
シュールなウサギの表情が、なんとも言えず可愛いですよね!見る角度や明るさによって、いろんな表情を見せてくれます。
traveler’s バッグ
出典:mina perhonen
旅行に便利な、軽くてシワになりにくいバッグシリーズ「traveler’s 」。
1~2泊OKのたっぷりサイズが嬉しいですね。テキスタイルは、線のみを使って森の木を描いた「line tree」。
テキスタイルが見せる森の中の幻想的な世界は、まるでこれから始まる旅のワクワク感を表現しているかのようです。
同シリーズにはポーチもあります。
バスタオルなど、大きめの荷物が入る大サイズや、コスメや下着などを入れておくのに便利な小サイズと、大・中・小の3サイズ展開。旅の準備が、ますます楽しくなりそうですね♪
mina perhonenの定番アイテム、ショルダーバッグ。肩にかけやすく、ハンドバッグとしても使える、デザインと機能性の良さが特徴です。
テキスタイルは、道端にちょこんと咲いた、スミレの慎ましく可愛らしい姿が描かれた「sumile」。
子ども服
まるで子どもと一緒に、chouchoも元気に飛び回っているかのようなブラウス。シンプルなノースリーブタイプなので、どんなアイテムにも合わせやすいですね。素材は、普段使いしやすいコットン。
ちょっと奇抜で、可愛らしい猫「Tama」がプリントされた半袖カットソー。ヤンチャそうなTama表情が、元気いっぱいの子どもにピッタリですね。
くるくる動く、たくさんの色鮮やかなしずく模様が、まるで子どもの無邪気さを表現しているかのようなテキスタイル「enfants terribles」のワンピース。
上品なシルエットなので、ちょっとしたお出かけにも。素材は、肌触りの良いコットン。汗ばむ季節も快適に過ごせます。
同じテキスタイルのカットソーは男の子にも。
tambourine ワンピース
ぷくぷくとしたtambourineの刺繍愛らしく、シンプルなワンピースは、1枚ではもちろん、重ね着も楽しめます。素材には、さらっとして上品なツヤのあるリネンを使用しています。
たくさんギャザーが入った可愛らしいスカートも。
特徴的な形をしたポケットにとまったchouchoがポイントの、minaperhonen定番の子ども用パンツ。ウエスト部分はゴムで、素材はオーガニックコットン。動きやすく、日常着にピッタリですね。
エレガントなバラの表情を、太い糸でハッキリと描いたテキスタイ「rosy」が使われた、とてっも印象深いセレモニードレス。
気品あふれる、丁寧で繊細な仕立ての良いセレモニードレスは、ぜひ大切な日に着せてあげたいですね。
mina perhonenは北欧を身近に感じるファッションブランド
いかがでしたか?mina perhonenの独自の世界観は、フィンランドを愛する日本人デザイナーだからこそ生み出せるものなのかもしれませんね。
身近にある自然やものを、生き生きと映し出し、表現するmina perhonen。性別や世代を超えて愛されるアイテムの数々は、皆川さんが思い描くように、きっと長い間愛され、語り継がれていくのでしょう。