「BITOSSI HOME(ビトッシホーム)」の歴史と特徴
「リミニブルー」で世界に名を馳せた磁器メーカー
1921年、グイド・ビトッシが「BITOSSI HOME」の前身であるグイド・ビトッシ&フィーリを設立したのが始まり。そして1946年にアルド・ロンディがアートディレクターに就任すると、同社は急成長を遂げました。
ロンディの功績は、手作りによる職人的手法と、量産システムをうまく融合させたこと。これにより、「機能」と「美」という二つの要素を取り入れた温もりある製品が実現することとなりました。
ロンディが在籍したのは1976年までですが、その間にロンディの名を世界に知らしめることとなる素晴らしい製品を多数発表しています。中でも、ユニークな動物のデザインで有名な「リミニブルー」(1957-65)はとても独創的で、ヨーロッパのみならず日本でも有名です。
美しい光沢と吸い込まれそうな深い青色は「ロンディブルー」と呼ばれ、この製品を印象付けています。
ロンディブルーが美しい「リミニブルー」シリーズ
表面の幾何学模様は、この陶器が半渇きの時に職人が手作業で型押しをしているのだとか。現在復刻版が販売されており、日本でも大変な人気です。
ライフスタイル雑貨ブランドとしての地位を確立
その後、ビトッシ社は派生し、「BITOSSI HOME」というライフスタイル雑貨のブランドを設立しました。トスカーナ地方の美しい自然や伝統を受け継ぎつつ、現代的なアート感覚とうまく融合したクリエイティブなアイテムが特徴です。
その製品は磁器、ガラス、ウッドから新素材に至るまで、色んな組み合わせで出来ています。デザインの面でも秀でており、シンプルかつ機能的なものから、エレガントでクラシックなもの、世界的な視野をもつ作品まで広く網羅しています。
▼手で花を握っているようなデザインの花瓶。とてもユニークですね。
▼美味しそうなリンゴ! と思ったら、なんとキャンドル。
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ブランドの強みはやはり「テーブルコーディネート」
老舗テーブルウェアメーカーが持つデザインへの情熱や知識、美的感覚、色の調和などを最大に生かしたテーブルコーディネートがこのブランドの強み。いろんな素材を組み合わせた独創的な作品は、一度見たらファンになること間違いなしです。
▼独特な世界観のあるテーブルウェアを広く展開しています
▼食卓が華やぐ、鮮やかなデザインのテーブルウェア
「BITOSSI HOME」の基本シリーズ
テーブルウェア、テーブルコーディネートに強みのあるブランド「BITOSSI HOME」。たくさん種類はありますが、具体的に人気のシリーズにはどのようなものがあるのか見てみましょう。
「Essenza」シリーズ
食洗器も電子レンジもOK。シンプルなデザインのプレートは32センチの大皿、27センチのディナープレート、22センチのスープ皿、21.5センチのフルーツプレートの4種類。それと別に24センチのサラダボウル、13センチのパン皿、コーヒーカップの7種類。各々パウダー、グレー、セージ、ライトブルーの4色があります。シンプルなのでテーブルコーディネートの邪魔をしない、オーソドックスなテーブルウェアです。
▼ベーシックな2色の陶器で、BITOSSIならぜひ揃えておきたいセットです。
「Sorbetto」(シャーベット)シリーズ
つやのないマットな外観ですが、この皿の内側からあふれるような艶めいた光沢を感じます。北欧の温もりある色合いと陶器のベーシックなテイストとのコントラストを楽しめるでしょう。この皿を使えばきっと食事のおいしそうな香りが永遠に続くような気分になるでしょう。4種類のプレート、2種類のボウル、シュガーボウルとコーヒーカップがあります。
▼シャーベットを思わせる艶やかな色合い。普段使いにもOK。深い光沢のある6色の展開。
「Travel」シリーズ
日本でも人気のI「Travel」シリーズ。少し掠れたロゴの文字がアンティーク感を漂わせています。都市名はロンドン、パリ、ニューヨーク、アムステルダム、ロスアンジェルス、ミラノ、ベルリン、バルセロナ。訪れたことのある都市の名前から選んでみてもいいですね。自宅のカフェタイムが、一気に世界旅行へと変わります。8種類のプレートと、6種類のマグカップ、8種類のビアグラスも(ビアグラスは4つセットです)。
▼旅行先としても有名な8都市のロゴ入り。こんなふうに壁に飾ってもおしゃれですね!

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「ROSE」シリーズ
冷たい料理でさえも温かく包み込んでくれるセラミックのやわらかい質感。黒、ピンク、緑、ターコイズといった最新の色合いで表現される繊細なデザインが、見る人の視覚に訴えてきます。普段使いだけでなく特別な日にも使えるように設計されているこのシリーズは耐久性にも優れており、もちろん食洗器対応です。お皿とボウルの種類は他と一緒ですが、ティポットとピッチャーも展開しています。
▼エレガントでクラシカルな薔薇のデザインは、改まった席にも花を添えてくれます
コラボレーション作品の数々
その他にも、BITOSSI社は数々のコラボレーション作品を手掛けています。そのいくつかもみておきましょう。
「La Double J Housewives」シリーズ
こちらは名前通り、Bitossiと「Double J」のコラボレーションです。いくつかのヴィンテージプリントを最新のトレンドと融合させ、新しい解釈を試みました。
▼「DoubleJ Housewives」はプレートだけでなく、テーブルクロス、ナプキンなどのテーブルコーディネートにかかわるアイテムを多数取り揃えています。
出典:Double J
▼リリウム、フェニックス、ポピーズ、傘、クジャクなど8種類のデザインがあります。
残念ながらこちらは食洗器使用不可となっています。色合いやデザインを守るために、大切に手洗いしてください。
「Tavola Scomposta」コレクション
ミラノで「装飾言語」をけん引する新しい会社「FunkyTable」とコラボレーションして作ったシリーズです。今までの規範を取り外して自由にデザインされたテーブルプロジェクト。どこかレトロな風合いのある文字が目を引きます。難しかった金の縁取りを施し、「完全」なるデザインを実現。こちらも食洗器は使用不可です。
▼ヴィンテージ風の装飾文字が際立つシリーズ。
特に「VALE TUTTO(すべてに価値がある)」というのはBitossiの理念です。
伝統と現代の融合するBITOSSIの食器
いかがでしたでしょうか。イタリア・トスカーナ地方の雄大な自然にインスピレーションを受けているBITOSSIの食器。それは伝統的な技法、あくなきデザインへの情熱、優れた色彩感覚を磨きつつ、そして現代のモダンなシルエットともうまく融合していこうとしています。世界中で高く評価されるBITOSSIのアイテムを、ぜひ日常生活に取り入れてみませんか。