野菜室を整理していこう!
いま、皆さんのお家の野菜室にはどんなものが入っていますか? 「野菜室」というからには野菜が入っている…と思いきや、そうではありませんよね? 整理する前にはまず中身を把握する必要があります。
みんなの「野菜室」、どんなものが入ってる?
冷蔵庫に必ず備え付けられている「野菜室」。ここにはみんな何を入れているのでしょうか。たいてい、大きな深さの引き出しと、上にも小さな引き出しがついていますよね。
野菜室の上の引き出しスペースに使いかけ野菜を入れたりする人も多いです。
野菜室というからには「野菜」が入っていると思われがちですが、深く大容量の引き出しで、上から見下ろせるという便利な場所。当然のごとく、野菜以外のものもたくさん詰め込まれています。
果物の好きなお家なのでしょうか? 全部果物で埋め尽くされている例も。
深みのある引き出しには、大きなボトル類がぴったり収まりやすく、しかも取り出しやすかったりします。
最近ではお米も冷蔵保存を推奨されています。
重たいボトル類・ジュース類、お米などの場所を取るものも、ここに入れてしまう人が多いようですね。ですがその分、野菜室が片付かなくなるという困った状況も起きています。
野菜室の整理に便利! 100均グッズの活用法
みんな、いろいろなものを野菜室に入れていることが分かりましたね。おかげで野菜室はいつもパンパン! 種類もたくさんあるし、これを分類し整理するのは難しそう。ですが、こんな時にはお手軽に使える100均グッズが大活躍します!
セリアやダイソーの「仕切りボックス」で庫内をホワイト化
100均にある仕切りボックスなら、毎回大きさの違う野菜や果物も簡単に収納できて、食材を見渡しやすくなります。特に種類をたくさん買う方におすすめ。ひとつだけ買っておいたはずの野菜が庫内で転がって、どこへ行ったか分からない…なんてこともなくなり、食材のロスを減らせます。
冷蔵庫内はだいたい白ですので、同じ色に揃えておくと統一感もあっていいですよ。汚れたらすぐにわかりますし、備え付けのパーツみたいにも見えますね。
庫内の壁と同じホワイトで揃えてスッキリ見せる工夫を
人気の「紙袋収納」で野菜室を整理整頓!
野菜には土がついていたりするので整理するのが大変。清潔にしておきたいけれど、かといって毎日野菜室を取り外して掃除をするのも手間です。そんな時には紙袋収納が便利。汚れたらすぐに捨てるだけですし、大きさの違う野菜もすっと収まります。
もし来客中に冷蔵庫を開けなきゃならないようなときでも、上を閉じることができ、中を見られないようにできるのもありがたいですね。
クラフトペーパーバッグに野菜を入れると不思議とおしゃれに見えます。
わざわざ買わなくても、お家にある紙袋をそのまま利用したっていいんです! 持ち手部分を切り取ったら、上の端を折り曲げるだけ。なるべく柄の少ないものだとスッキリ見えていいですよ。
買い物したときにもらえる無料の紙袋を収納素材に変身させる
紙袋さえない場合でも、新聞紙で即席「紙袋」を作ればいいんです。少し時間のあるときにたくさん作っておくと便利ですね。
新聞紙で簡単に紙袋収納を作っちゃおう!
ジップロックで立てて収納
野菜はどれもころころ転がりやすいもの。見やすくまとめるにはジップロックを使うのもおすすめです。ジップロック収納のメリットは大きく分けてふたつ。
- 中身が見えやすく、食材のストックを確認しやすいこと
- 野菜や果物から発生し、食物を腐らせる働きのあるエチレンガスの影響を受けにくくなること
見やすく分類するならジップロック収納もおすすめ!
「冷蔵室」と「野菜室」ってどう違うの?
買い物をして帰宅すると、野菜はとりあえず全部「野菜室」に入れていませんか? 冷蔵庫にはわざわざ「冷蔵室」と「野菜室」があります。何がどう違うのか、野菜の性質や冷蔵庫の特徴について覚えておくといいですよ。
野菜の保存方法について知っておこう!
野菜を保存する、というのは「野菜の育った環境に近い状態で眠らせてあげる」ということ。原産地が熱帯や亜熱帯地方の野菜を冷蔵庫に入れてしまうと、低温障害(冷蔵障害)という障害を起こし、かえって品質を悪くします。
「冷蔵室」「野菜室」の違いって何?
冷蔵室と野菜室の一番大きな違いは「設定温度」です。機種によって差はありますが、一般的に冷蔵室は平均温度1~5℃。これに対して野菜室は平均温度4~8℃となっており、若干温度が高めなんです。さらに、野菜室は冷蔵室に比べて「湿度」が高くなっています。
冷蔵室では低温障害が起きて保存できないような野菜でも、「野菜室」でなら程よい湿度と温度で野菜の鮮度を保つことができる、というわけです。
野菜によって保存場所が違うことを覚えておこう
野菜は、育った環境やその性質で保存する場所が違うことがお分かりいただけたと思います。では、どんな野菜をどこに保存すればいいか、大まかに覚えておきましょう。
- 「冷蔵室」に保存した方がいい野菜
- 「野菜室」に保存した方がいい野菜
- 「常温保存」した方がいい野菜
カットした野菜(ラップやビニールにくるんで)・レタス・しいたけ・キャベツ・大根
完熟トマト・ミカン類・メロン・きゅうり・ピーマン・トウモロコシ・なす・新玉ねぎなど
普通の玉ねぎ・里芋・サツマイモ・かぼちゃ・ジャガイモ・土つきのゴボウ・ショウガなど
根菜の大部分は風通しの良い乾燥した冷暗所でないといけないので、常温保存が基本。しかし、大根は湿気のある環境でないといけないため、必ず野菜室で保存しないといけません。他にもキャベツなどの葉物野菜は冷蔵庫、土付きの野菜は常温保存が向いているものが多いようです。
イモ類などは100均のウッドプランター+麻袋で風通しよくおしゃれに常温保存
便利なケースやグッズで、野菜を長く保存できます
野菜は、育った時の環境と同じように、立てて保存するのがいいと聞いたことはありませんか? しかし大きさがすべて違う野菜を立てて収納するのって意外と大変ですよね。すぐに倒れたりしてかえってイライラすることも。こんな場合に便利なグッズももちろんありますのでご紹介します。
野菜を自然に立てて収納するグッズ「ベジマジ」。汚れても洗って使えます。
ダイソーの野菜ケース。縦長のケースは立てる収納に向いています。
整理し終わったら、きれいに保つための工夫も!
カビが発生しやすい野菜室。早めの対策を!
買ってきた野菜はまだ生きています。それ以外にも、最近人気の「土がついたままの野菜」などは、土にたくさん菌がついていて、カビの発生源にもなります。ごちゃごちゃに押し込んでいる野菜室では、知らぬ間に腐っている野菜もありますよね。新鮮さを失わないように保存しているのに、庫内がカビだらけでは意味がありません。早めに対策をしておく必要があります。
カビやすい野菜室、収納方法を見直しましょう
土や皮などで汚れないように、掃除後のひと手間を
野菜室に限らず、冷蔵庫はほぼすべてのパーツを取り外して洗うことができます。野菜室のように入れ替わりの激しい場所は、他の場所より汚れやすいもの。1~3ヶ月に一度は掃除をするよう心掛けたいものですね。
掃除が終わったら、汚れ防止のために新聞紙一枚を下に敷いておくだけでも違います。汚れたり泥がこぼれたら捨てるだけなので、簡単に実践できます!
底に新聞紙を敷き詰めておくだけでも違うので、ぜひやってみてください。
冷蔵庫のカビ防止に「わさび」を使ったアイデア
冷蔵庫の中に、賞味期限の切れたわさびのチューブはありませんか? どうせ捨てるだけならもうひと働きしてもらいましょう。
お皿などに賞味期限の切れたわさびを入れ、ラップで覆います。ぷつぷつと爪楊枝などで何カ所か穴をあけるだけで、カビ防止剤に。乾燥してしまうと効き目が切れますので捨てましょう。わさびの抗菌作用がカビを防止してくれます。わさび自体も食材ですし、冷蔵庫内に置いておくのに安全ですね。
わさびで庫内のカビ予防! 食品を使っているから安全です。
なによりも「買いすぎない」ことが重要
いくら整理しようにも、詰め込みすぎている野菜室ではどうしようもありません。野菜はそもそも、買ってから3~4日の新鮮な内に食べきるのが一番美味しいものです。
1週間以上も食べきれないような分量の野菜はなるべく買い控え、野菜室をスッキリさせておけば、自然と整理もしやすい空間に。そうすることで、野菜室の中での野菜の紛失がなくなり、食材ロスを減らせます。
野菜室の整理整頓を通して心のゆとりを
整理してスッキリした野菜室は、料理をするときにも食材が見渡せるから楽ですよ!「安かったから」と山ほど買い込んでしまうと、結局食べきれずに捨てる羽目になるだけです。家族でどの程度の量を食べるのか、よく把握しておいて、買い出しリストを作るようにしてみましょう。
食材の無駄を省けばお財布にも環境にも優しい生活になりますしいいこと尽くし。ぜひ頑張ってみてください!