「多肉植物」ってなに?
そもそも「多肉植物」とは葉、茎または根の内部に水を貯め込む植物の総称。砂漠や海岸のような乾燥している土地などに生息していることが多い植物です。
「多肉植物」として皆さんでもわかりやすいものとして挙げられるのは「サボテン」や「アロエ」。
サボテン科の種類が非常に多いために、園芸業界では「サボテン」とそれ以外の「多肉植物」に分けられることが多いようです。
不思議な見た目と育て安さから2014年頃に大ブームとなり、大ブームがきっかけで多肉植物を栽培しはじめた方も多いと思います。
最近では100円ショップなどでも手軽に購入できるのでちょっと始めてみようかなと言う方でも気軽に始められますよね。
では、一体どんな種類のものがあるのか見ていきましょう。
ベンケイソウ科
アエオニウム

アエオニウムは多くの種類が上に向かって成長していきます。葉が花のように放射状に広がりながらついていくのでコロンとした見た目がかわいい印象です。花や紅葉が楽しめる種類もあります。
極端な寒さと暑さ、雨が苦手な品種ですので、風通しがよく日当たりの良い場所がいいでしょう。真夏の直射日光も厳禁です。
過湿に弱いので、春と秋は土が乾いたら水をあげましょう。夏と冬は1ヶ月に1回程度の水やりで大丈夫です。
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エケベリア

エケベリアは色々な種類がありますが、ロゼット状になる葉がかわいいですね。このエケベリアは紅葉し、花も咲かせるんです。育てやすくて見た目もかわいいことから人気のある種類ですよ。
育てるときは、直射日光を避けた日向で育てましょう。日当たりと風通しが良いところで育てることをおすすめします。あまり水を必要とせず、乾き気味に水やりをしましょう。
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カランコエ
カランコエも色々な種類がありますが、形も様々で綺麗な花も咲かせてくれ、観賞用として人気の高い品種です。
上に向かって成長していき、直射日光は厳禁ですが日光を好みますので、日当たりの良い場所がおすすめです。花が綺麗な品種なので、10℃以上の温度を保つように育ててあげれば花も楽しめますよ。
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クラッスラ
なんだかとっても面白い形ですね。クラッスラは同じ属の中でも300種類もあるんです。形や大きさは多様ですが、その多くがかわいい形をしているのが特徴になります。紅葉したり花をつける種類もありますよ。
直射日光を避けた日当たりのよく、風通しの良い場所が最適です。中には日陰を好む種類もあるので注意しましょう。
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グラプトペタルム
グラプトペタルムはプニプニ、もこもことした葉がロゼット状に広がて育つタイプのものが多いです。色も豊富で紅葉し、花も咲かせる種類になります。
高温多湿が苦手で寒さに弱い品種です。直射日光厳禁で雨にも弱いため、日陰が好ましいですが日照不足にならないように気をつけましょう。
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セダム
出典:solxsol
なんだか大きな苔のようなこちらはセダムという品種です。小さな葉がたくさん寄り添い合っていて見た目もかわいいですね。
こちらも人気の種類で、世界各地でいろんな種類があります。日本では「マンネングサ」「万年草」とも呼ばれているんです。温度変化や乾燥に強いので育てやすい品種になりますが、過湿には弱いので気をつけましょう。
センペルビブム

一見バラのようにも見えるこちらのセンペルビブムは中心から綺麗な花を咲かせてくれます。紅葉もする種類も多いので観賞用に素敵ですね。
高温多湿に弱いですが寒さには強い品種なので冬場も外で大丈夫です。夏は日陰で育て、雨には当たらないように気をつけましょう。
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パキフィツム
ぷっくりした葉のかわいいパキフィツムは花を咲かせる品種もあります。葉は淡いピンクや紫などの綺麗なものが多くて観賞用にぴったりですね。
湿気と寒さが苦手なので、日当たりと風通しの良いところで育ててくださいね。
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キク科
セネシオ

白っぽい色味と細長い葉が特徴のセネシオは世界中にたくさんの種類があります。80種類ほどの品種があり、花を咲かせるものや、葉が多肉化したものや茎が垂れ下がっているタイプなど見ためも個性豊かなものが多いです。
日当たりと風通しの良い場所を好み、乾燥には強い品種なのであまりお手入れに自信のない方でも始めやすいと思いますよ。
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ツルボラン科
ハオルチア
ハオルチアはとがった硬い葉を持つものとプラスチックのような半透明な可愛らしいぷくぷくな葉を持つ種類があります。
こんな葉っぱの植物見たことないです。面白いですよね。夏場だけ直射日光と雨だけ避ければ、一年を通して日当たりの良い室内で育てられるのでとっても簡単です。
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アロエ

アロエはみなさまご存じかと思いますが、食用や薬として昔から親しまれている品種ですね。
こちらも大変育てやすく、一年中日当たりの良い場所で大丈夫です。暑さと乾燥に強いのでこちらも初心者でも育てやすくて良いですね。
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リュウゼツラン科
アガベ

アガベは暑さや寒さにも強く丈夫な品種です。葉はロゼット型に育ち、トゲがあります。花も咲きますが、咲くまでに10年もかかるんです。
比較的育てやすいので花を咲かせるのを一つの目標に育てて見ても楽しいですね。
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サボテン科
サボテン

みなさんご存知のサボテン。何と言ってもこのトゲが特徴的ですよね。サボテンもまた花を咲かせますよ。
サボテンにも平べったい「ウチワサボテン」などいろいろな種類があります。日当たりの良い場所を好みますのでしっかりと日を当ててあげましょう。
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セレウス
セレウスはサボテンの中でも人気の高い種類です。サボテンと聞いてこのセレウスを思い浮かべる方も多いのでは?上に向かって成長していきます。
直射日光は避ければ、日当たりの良い場所で成長してくれますし、寒さにも強いので育てやすいと思います。
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マミラリア

なんだか乙女チックなこのマミラリアにもしっかりトゲはありますよ。小さな花がポコポコ咲いてとてもかわいいですね。
このマミラニア、なんと種類が数百種類もあるんです。いろんな種類のマミラニアを買って、何色の花が咲くのかを楽しんでもいいですね。寒さに強い品種もありますが、基本的には日当たりの良い場所で育てましょう。
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リプサリス

この垂れ下がっているこのリプサリスも立派なサボテンの仲間なんですよ。写真のようにポットなどに入れて吊るすようにお部屋にインテリアとしてもいいですね。
直射日光を避け、風通しのよい明るい場所を好みます。冬場はお水はほぼいりませんよ。
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キジカクシ科
サンセベリア

名前こそ聞いたことはない方でも一度くらいは目にしたことはあるのではないでしょうか?
サンセベリアも観葉植物として人気の品種ですよ。お家の隅にインテリアとして置いてあげるのも素敵ですね。
真夏の直射日光は厳禁ですが、乾燥にも強く風通しと日光に気をつければ、こちらも育てやすいですよ。
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パイナップル科
チランジア(銀葉種)
インテリアに大人気のチランジア。根っこはなく、空気中の水分を吸収して成長するので買ってきて置いておくだけいいんです。
お手入れがとっても簡単なことで大変人気な品種ですが、水やりが全くいらないという訳ではないので気をつけましょう。こちらの「銀葉種」は乾燥に強く日当たりの良い場所が適しています。
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チランジア(緑葉種)

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ハマミズキ科
コノフィツム
こちらの「緑葉種」は「銀葉種」とは正反対であまり多くの日当たりを好まず、水やりも大切になってきます。基本的には日陰を好むので、室内向きだと思います。
なんだか豆みたいな形で面白いですよね。なんと脱皮をしながら成長していくんです。
そしてちゃんと花も咲きますよ。暑さが苦手なので夏は気をつけましょうね。風通しがよく日当たりの良い場所で育てましょう。
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リトープス
きのこみたいな見た目と、模様もなんだか独特ですよね。とっても不思議なこのリトープスも綺麗な花を咲かせてくれるんですよ。
色や模様がたくさんあるので「生ける宝石」とも呼ばれているんです。乾燥には強いですが、高温多湿に弱いので風通しの良い場所で育てましょう。
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< h3>トウダイグサ科
ユーフォルビア

形もトゲがあるところもサボテンに似ているユーフォルビア。中には球体のものもあったりと種類もたくさんあります。
根っこを傷つけると乳液が出るのですが、この乳液には毒をもつ場合があるので注意が必要です。乾燥地帯が原産なので、過湿には気をつけて一年中日当たりの良い場所で大丈夫です。
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多肉植物の育てかた
いろんな種類の多肉植物があることがわかったところで次は、多肉植物の上手な育て方について見ていきましょう。
夏型
- アガベ
- アロエ
- カランコエ
- サボテン
- セレウス
- マミラリア
- サンセベリア
- ユーフォルビア
多肉植物の中でも熱帯地方が原産で、夏に多く雨が降る場所で育つこの種類は夏に成長が活発になります。強い日差しが得意で20℃から30℃の高温が最適です。
冬型
- アエオニウム
- コノフィツム
- リトープス
- クラッスラ
高山地帯などの気温の低い地域が原産のこのタイプは冬に成長が活発になります。日本特有の暑さが苦手で、5℃から20℃ほどの温度が最適です。
春秋型
- エケベリア
- セネキオ
- ハオルチア
- パキフィツム
- グラプトペタルム
- セダム
- センペルビブム
- リプサリス
- チランジア
ヨーロッパやアメリカ、メキシコなどが原産のこのタイプは春と秋に成長が活発になります。10℃から25℃の暑くもなく、寒くもない時期によく成長してくれますよ。
多肉植物の増やし方
多肉植物はとっても簡単に増やすことができるんです。増やし方には3通りの増やし方があります。上手に育てて上手に増やしてもっと多肉植物を楽しみましょう。
葉挿し
出典:solxsol
葉挿しとは、1枚の葉っぱから根と芽を出して株を増やしていく方法です。育てている多肉植物の増やしたい枚数取り、葉を土の上に置きます。
この時乾いた土に置くこと、水はやらないことが鉄則。根っこが出てきたら、上から土をかぶせ霧吹きで少量の水を与え初めてOKです。
数ヶ月後には新しい小さな株が出てくるので、そしたら鉢植えなどに植え替えるだけです。根気は必要ですがとっても簡単に増やせますよ。
株分け
一般的なお花なんかもこの方法で増やすので、ピンときた方もいると思います。根を傷つけないように鉢から取り出し、親株と子株とに分けて鉢植えなどに植え替えるだけです。
子株が親株から独立して繁殖するタイプの多肉植物はそのままにしておくと大きくなり過ぎてしまい、根が鉢の中でいっぱいになって根を圧迫してしまうんです。
挿し木
出典:solxsol
ひょろっと伸びてしまった株を切って挿し木にする方法です。元気の良さそうな若い穂や、日照不足などが原因で間延びしてしまった穂を摘み、発根させる方法です。
下の数枚の葉は取り除き、切り口をしばし乾燥させます。芽が出てくるまでお水は厳禁です。切り口が湿っていると腐ってしまうので気をつけてくださいね。芽が出てきたらお好きな容器に植え替えるだけです。
多肉植物を増やす時にはそれぞれの品種の成長期に行うのが良いでしょう。成長期以外に増やそうとしても根が腐ってしまったりする原因になります。
また、多肉植物専用の土を使うことも大切なポイントになりますよ。特に初心者の方は専用の土を使用することで失敗する可能性が低くなりますのでおすすめです。
株を増やして寄せ植えなんかを楽しむのも素敵ですね。
まとめ
多肉植物は初心者でもはじめやすく、お手入れもとても簡単なことが人気の理由だと思います。
簡単に増やすこともできるので寄せ植えやお部屋のインテリアに合えあせて自分好みに飾れるのも魅力のポイントですね。
花の咲く種類もあるので緑の中にピンクや黄色の可愛らしい色彩も楽しめるます。我が子のように育てることで、また愛着もわきますよね。
部屋に吊るしてもよし、トイレに置いてもよし、緑に囲まれた生活は暮らしに余裕が生まれ、日頃の疲れなども癒してくれそうです。
自分だけのインテリアとして趣味で始めてみるのにはとても素敵ですね。お部屋に上手に緑を取り入れた暮らしはいかがでしょうか?