「夏ならでは」の自由工作を楽しもう
夏の海を満喫した後に
夏といえば海! 海水浴にバーベキューなどアクティブを楽しめる、夏ならではの場所ですよね。今年の夏に海に行く予定のご家族も多いと思います。その時は、楽しい思い出と一緒に、ぜひ「シーグラス」や「貝殻」を探してきましょう。
シーグラスと貝殻。夏の思い出に欠かせない素材です。
シーグラス(ビーチグラス)というのは、浜辺で見つかるガラス片のこと。海を漂っているうちに角が取れて丸くなり、また砂利に削られて曇りガラスのような独特の風合いになったものです。もとはガラスですから、茶色や緑、青、黄色などは多くありますが、赤やオレンジ色のシーグラスはとっても貴重! コレクターもいるくらいなんですよ。

これを使った自由工作は、夏の思い出作りにもなりますし、材料費もかからずとってもお得。ただし、探すときには足を怪我しないように注意をしてください。
難易度によって、低学年と高学年に分けてご紹介します。
シーグラスや浜辺の石でカレンダー作り
新1年生なら、夏までに教わった数字でカレンダーを作ってみるといいですね。なるべく平たい石やシーグラスを選び、31個用意します。1から順に数字を書いていきましょう。うまく書けなくても、少しくらいはみ出しても大丈夫。100均で買ったボードや、厚紙などに貼り付ければ終わりです。1学期の勉強の復習も兼ねられますよ。
シーグラスのカレンダー。数字の復習にもいいですよ。
紙粘土などに貼るだけの簡単工作
100均で買ってきたフォトフレームの縁に、紙粘土を伸ばしていきます。その上に、貝殻やシーグラスを乗せて乾かすだけ。手先がまだ器用でない低学年向きの自由工作になりますし、フォトフレーム中には海水浴の時の絵を飾って提出してもいいですね。
低学年向け。シーグラスのフォトフレーム
高学年にはぜひ挑戦してほしい、シーグラスランプ
シーグラスでランプ作り
高学年になったら、立体物に挑戦してみるのもいいですね。
用意するものは、
- グルーガン
- 半円球のもの(テニスボールなど)にラップをまいたもの
- ミニランプ(LEDライト)
など。いずれも100均で手に入るものです。
100均でも手に入るLEDライトを使うと便利です。
形を整えながらボールに添わせるように、どんどんグルーガンでシーグラスを貼り付けていきます。半分ずつ作り、半円状のものを二つ作ってから、最後に球状に合わせるとやりやすいでしょう。

シーグラスに夏の押し花をレジンで閉じ込めよう
そのまま飾ってもおしゃれなシーグラスに、夏の花を閉じ込めてみるのもいいですね。押し花はなんでもOK! 季節の花をとってきて、丁寧に花びらを開き、紙に挟んで水分を抜きます。上から重しを置くといいですね。
押し花が出来上がったら、好きなシーグラスの上に置いてみましょう。上からレジンを塗って、日光で乾かして硬化させるだけ。
ただし、レジンの取り扱いは必ず大人が手袋をして行いましょう。気化ガスが発生するので換気も忘れずに!
「夏」を思い出させる素敵な作品です
男の子におすすめの自由工作
夏のお天気のいい日に挑戦したい「光るどろだんご」作り
最近の子供たちの作るどろだんごはつるつる、ピカピカ。これにはコツがあり、空気を抜きながら、使う土を何種類も用意しつつ、最後には磨きをかけて仕上げる職人技! 意外と子供の方がうまく作れるかもしれません。
つやつやに仕上がるどろだんご。
作り方
これだけでも立派な作品なのですが、最近ではこれがさらにパワーアップ!
高学年になったらぜひ「光るどろだんご」に挑戦してみてください。
作り方は「どろだんご」と途中まで一緒。最後の工程で色を付けていきます。何個か作って並べると美しいオブジェのようにもなりますし、材料がそろわない人はキットに頼ってもいいと思います。
とても「どろだんご」とは思えない、芸術作品に仕上がるので試してみる価値はありますよ!
たくさん作って並べるとまるで宇宙空間のようです♪
作り方
http://wwr5.ucom.ne.jp/gfuru45/dango/tukurikata/tukurikata.htm
夏の暑さを和らげる「風鈴づくり」
軒下に涼しい鈴の音が聞こえると、夏でも嬉しくなりますよね。そんな風鈴をペットボトルで作ってみましょう。
ペットボトルを三等分し、キャップ付きの一番上の部分を使います。キャップに穴をあけてひもを通し、ひもを長く垂らして一番下に鈴を繋ぐだけ。風受けに厚紙を挟むと本物っぽくていいですね。
ペットボトルの切り目部分で手を切ったりする危険があるので、飾りもかねてマスキングテープなどを巻き付けておくといいと思います。
軒先で揺れる風鈴。夏の風物詩です。
ひんやり冷たい! 夏に楽しいスライム作り!
作ってみると親子で思わずはしゃいでしまいます! 楽しいスライムづくりはひんやりするので夏場向きですよね。ぜひ触り心地を堪能してください。
一番簡単な定番「のびのびスライム」の材料は
- 液体洗濯のり100cc
- ホウ砂5g
- (色を付けたいなら)アクリル絵具
ホウ砂はホームセンターやドラッグストアで購入できます。その他は100均でそろいますよ。
まず、液体のり100ccに水100ccを混ぜたものと、ホウ砂とぬるま湯50cc混ぜたものとを混ぜ合わせます。ひたすらまぜていくだけで固まるので簡単ですし、なんといっても楽しい!
保存する場合は蓋つきの容器が必要ですので、空き瓶やタッパーなどを利用すると便利です。
ただしホウ砂は体内に入ると有害です。手に傷のある場合は必ず手袋をし、取り扱うときは必ずおうちの人が付き添って行ってください。
のびのびスライムの詳しい作り方
最近では、パパのシェービングフォームやハンドソープを使った「ふわふわスライム」づくりも人気。
材料
- 液体洗濯のり50g
- シェービングクリーム(もしくはハンドソープ)100ml
- ホウ砂4g
作り方
- ホウ砂とぬるま湯50cc混ぜたものを準備しておく
- 液体のり50ccに水50ccを混ぜたものを準備し、そこにシェービングクリームを混ぜます。
- (1)を少しずつ加えていき、よく混ぜます。
- まとまりが出てきたら、手のひらで形を整えて出来上がりです。
他にも、違う材料で作るスライム、「食べられる」スライムや「光る」スライムなど、アレンジはたくさん! ぜひいろんな種類のスライムを作ってみてください。
ふわふわスライムの作り方(一例)
アイデアに脱帽! 自宅でクレーンゲームが楽しめる!
ゲームセンターなどで熱中してしまうクレーンゲーム。自宅でも遊べたらいいのですが…まさかそれを工作できてしまうとは驚きです。
クレーンが下に伸びてくるところなどは、シンプルな作りなのですが、そのアイデアがすごいですよね。学校に持っていけるかは微妙ですが、ぜひ家族で楽しむために作ってみたい作品です。
夏らしく、景品をお菓子ではなく魚に変えてみてもいいですね。
女の子におすすめの自由工作
低学年におすすめな簡単アレンジ貯金箱
100均の貯金箱を自分なりにアレンジしてみましょう。
貼り付けるのは、海で拾った貝殻などでもいいですし、家にあるビーズやボタンなど可愛い素材でもOK! 新一年生にはお金の勉強のため、貯金を教えるのにも役立ちますよ。
手軽にできるので急ぎの時でも嬉しいですね。可愛く仕上げて、長く使ってあげてください!
ペットボトルのキャップを使った可愛い夏の思い出
夏のお出かけに欠かせない麦わら帽子。虫取りや公園遊びにも活躍したのではないでしょうか。これを、ペットボトルのキャップを使って作ってみましょう。
材料
- ペットボトルのキャップ
- 牛乳パックなどの厚紙
- 布や麻ひもなど、帽子の素材
- 両面テープ
作り方
厚紙を、キャップより一回り大きいサイズの円状に切り取ってください。その上にキャップを乗せたらすでに帽子のような形になっています。あとは表面に両面テープを貼り、麻ひもをぐるぐると巻き付けていくだけ。
底面にヘアピンを挟めば髪飾りにもまりますし、木製のクリップを使えばプレゼントに挟んだりもできます。
くわしい作り方
女の子でも採集を楽しもう!
男の子と同じように昆虫採集や標本づくりが好きな女の子も大勢います。そんな女の子にはハーバリウムはいかがでしょうか。
ハーバリウムとは「植物標本」のこと。もとは押し花などの標本に使われていた言葉ですが、今ではハーバリウム専用のオイルを使って瓶詰にするものが主流です。
作り方も至って簡単。ビンを用意し、中に押し花を入れていきます。見栄えのいい配置が決まったら、そこにオイルを注ぎ、気泡が消えるのを待って蓋をするだけ。窓際などにおいて飾ると素敵ですね。
夏という季節に色鮮やかに咲いている花や草をボトルに閉じ込めたり、ビンの底に浜辺の砂や貝殻を一緒に入れてもおしゃれですよ。
夏の夜を涼しく過ごす演出
暑い夏の夜、クーラーのきいた部屋で過ごすのもいいですが、電気を消してキャンドルの灯りで涼を得るのもいいですよね。子供と一緒に作れるジェルキャンドル(ゼリーキャンドル)はいかがでしょうか。
もちろんキットを買うと楽ですが、材料は100均でもそろいます。
材料
- ゼリージェル
- キャンドルを入れる耐熱用のガラス容器
- 芯(タコ糸)
- キャンドルに入れたい小物(貝殻など自分で拾ってきた想い出のものがいいでしょう)
基本はこの三つですが、これに加えて
などを入れるとより「工作」っぽくなります。
作り方
- グラスの中に配置したい小物を並べ、芯をセットします。
- ゼリージェルを湯煎にかけます。
- 溶けたゼリージェルをガラス容器にそっと流し込みます。
海をイメージしてもいいですね。カラーサンドなども売られているので利用するとより海らしくなると思います。
芯をセットする際は、割りばしの間に挟んでガラスの上部に置いておくと便利です。
この作業は危険なので大人がやるようにしてあげてください。
ここも大人が行ってください。気泡を作りたくない場合はそっと流し込み、気泡を作りたい場合は溶かす際に手早く混ぜると気泡ができます。
一度できた気泡はなかなか消えないので、ご注意を。
おわりに
いかがでしたでしょうか。「夏らしいもの」を中心に、男の子と女の子におすすめの工作をご紹介しました。事前にこういうものがあると知っておくだけでも、夏休みの遊び方が変わってきます。ぜひ参考になさってください。