スウェーデンの子育てスタイルをわが家にも。お手本にしたい【10個】のメソッド

幸福度の高い北欧の国々

北欧の人々と聞くとどんな雰囲気が浮かびますか?静かに微笑みながら幸せそうに街を闊歩する姿がふんわり浮かんできますよね。

2012年から3月20日を「世界幸福デー」と定め、国連では「幸福度調査」を毎年行なっていますが、2018年調査では、北欧の国々(フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランド、スウェーデン)はすべて10位以内にランクインしました

ちなみに日本は54位、アメリカは18位という結果でした。国民負担率が高くても幸せに暮らしている北欧の国々に、私たちはなにを学べるのでしょう。一緒に考えてみませんか?

スウェーデン人の幸福度ってどれくらい?

世界の数多ある賞の中でもっとも権威が高い「ノーベル賞」を執り行うスウェーデン。国土の68%が森林に覆われ、湖も多く大変美しい国です。

人口約1000万人の小国でありながらもIKEAやH&Mをはじめとするグローバル企業を多く輩出しており、世界の注目の的でもあります。今回は北欧の国々の中でもスウェーデンにスポットをあてて、幸福度が高い理由を見ていきましょう!

国連の世界幸福度ランキング調査

2018年の国連による世界幸福度調査で、スウェーデンは9位にランクイン。毎年順位は変化しながらも、スウェーデンは必ず上位に入っています。

この計算方法は150ヶ国以上の各国々の国民による意識調査がメインとなっていて「自分の人生を10段階で評価するとどれくらいですか?」そんな感じの質問の回答により算出されているようです。

あなた自身、自分の人生を10段階の数字で表現するとどうですか?「10」と答える人は日本でどれくらいいるのでしょうね。

子どもの幸福度ランキング調査

2013年度によるユニセフ(国連児童基金)の子ども幸福度の調査結果によると、総合順位でスウェーデンは5位でした。大人も子どももどちらも幸福度が高いってすごいですよね♪

スウェーデンをはじめとする北欧諸国の幸福度が高い理由は?

隣接し合うスカンジナビア半島の国の中で牽引役だったスウェーデン。隣国になると何かと争いが起きやすいものですが、ノルウェー、デンマークそれぞれの国とは平和で友好的な関係を築いています。

国の政策も共通する事柄が多く、お互いの国の滞在も労働も融通が利くようになっているんだとか。このあたりから幸福度が高いのもなんとなく想像できる気もします。スウェーデンの人々が幸せに暮らしている理由って?軽くふれてみましょう。

社会保障が充実している

スウェーデンでは小学校から大学まで、入学金や授業料が無償で提供されます。給食費も高校生まで無料です。さらに医療費も18歳まで歯医者を含めて無料です。お金のことを心配せずに子どもに教育を十分与えてあげられることは親としても嬉しいですし魅力的な制度ですよね♪

ただそれを支えているのは一人一人の国民負担。消費税は25%、所得税は年間収入550万円以下の人は30%負担、それ以上の人は51%に設定されており、日本では考えられない数字です。

でも健康や養育費などの問題に左右されず安心しながら暮らせるのは、やっぱり大きい。

家族の優先度が高い

スウェーデンは「子ども」に対して保護する姿勢がとても強い国です。子どもが7歳になるまでの間、1人につき240日、夫婦で合わせて最大480日の育児休暇を取得する権利が与えられています

会社はそれを受け入れることが定められているから、子どもが体調を崩しても周囲に遠慮することなく仕事を休めるのは助かりますよね♪

個人差は多少あるものの休暇中は所得の約80%の収入が保障されており、パパも積極的に子育てに参加できるようになっているところはなんとも羨ましいかぎりです。

日本とスウェーデンでは国の政策が大きく違うためそのままあてはめて考えるのは難しいけれど、家族が一緒にすごせる時間を大切にする気持ちはお手本にしたい……。

「自分らしく生きる」という考え方

スウェーデンの子育ては「親が子どもを育成する」という感覚より、国民それぞれが協力しながら「社会が子どもを育てる」といった方がより近いニュアンスのように思えます

ドライに見えがちですが決して突き放した考え方ではなく、子どもを1人の「人」としてその個性を大切に見守りながら育てようという、人権を尊重したスタイルでもあります。

周囲に合わせることも必要ですが、人それぞれ歩幅は違うはず。その歩幅に理解がある親や社会の存在は、子どもにとって安心をくれる環境といえそうですね。

気楽にはじめよう!スウェーデン流の子育て、おすすめ【10個】のメソッド♪

スウェーデン人って一見クールに見えるけど、ほんとはとてもユーモアに溢れたあったかい民族です。グローバル力を持つユニークな感性が育つスウェーデンの子育てスタイル、真似できそうなとこがあったらぜひトライしてみて♪

森遊びを楽しもう♪

国土の68%が森林であるスウェーデン。偶然にもこれは日本と同じ比率なんです。その共通点を生かしてスウェーデン流「森遊び」を子育てにとりいれてみませんか?

みどり豊かな公園へ出かけよう

木登りをしたり泥んこになったりワイルドに自然と交わるスウェーデンの子どもたちは、どんぐりの食べ方や松ぼっくりの食べかすを見ただけでどんな動物がそれを食べたのか分かるようになったりするんだとか。自然観察力が身についていいですね♪

森の妖精「ムッレ」ってなに?

「ムッレ」とは林や森にすむ妖精で、黒い髪に大きな鼻、金のイヤリングを大きな耳にぶら下げた醜い妖精のことで、「トロール」と呼ばれています。

その妖精「ムッレ」に変装した大人が、こどもたちに自然界の掟や森の楽しさを教えているのがムッレ教室です。スウェーデンの子どもたちはこうしたファンタジーも交えながら、自然を理解することを学んでいきます。

抵抗なくどんな子でも自然に興味がわきそう〜。

いろんな国で人気のムッレ教室

自然に触れて楽しむだけではなく、本当の意味で森を守ることの大切さを伝える教育が年々深い意味を持つようになってきました。森林破壊が地球に与える影響を1人でも多くの子どもが知っておくことは、新しいテクノロジーを生み出すことより重いテーマだといえるでしょう。

スウェーデンではじまった「ムッレ教室」ですが、トロールがムーミンやトトロの存在で雰囲気が明るくなったこともあり、世界の各地でムッレ教室は広がりをみせています。もしかしたらあなたの近くの地域でも取り組んでいるかもしれませんよ。チェックしてみませんか?

お日様が大好きな暮らし

北欧の人々は夏が大好き!冬の間お日様の光に出会える時間がとても短いからこそ思いは強い……。ここではスウェーデンの人々がお日様との向き合う姿をご紹介します。

にぎやかな「夏至祭」

1日の日の長さが一年の中でもっとも長くなる夏至の頃、夏の到来を祝うと同時に豊穣を願う「夏至祭」が開かれます。特にダーラナー地方の夏至祭は、楽器演奏にあわせて踊る民族衣装をまとった人々を楽しみに観光客も訪れてとても賑やかです。

夏至の日に7種類の草花を摘んで枕の下に敷いて寝ると夢の中で将来のだんなさまに出会えるという言い伝えを信じて一生懸命花を摘んでいる女の子たちの姿もかわいい名物。太陽が神聖な存在でもあるのかもしれませんね。

日本のお祭りも、どんな目的があってするのか、そこも大切に子どもたちに教えたいですね♪

夏だけのサマーハウス暮らし

サマーハウスは夏の間に訪れる別荘のようなところですが、都会の喧騒から離れリラックスするために作られた最低必需品だけが揃っただけの、素朴な宿泊所です。湖を泳いだり、バーベキューをしたり、お日様とともに行動する時間で毎日がすぎていく…..。

日本ではまとまった休日がとれたら特別な過ごし方をすることが一般的に多いですが、たまには目的もなくゆったりと自然の中ですごす休日があってもいいかもしれませんね

真冬の寒い日でも気持ちは前向き♪

真冬の間、私たちはテレビの天気予報に釘付けになりながら明日は外出を控えようなど考えたりしますが、スウェーデンでは子どもの頃から厳しい寒さにひるむことなく、日常生活の一部のように向き合っています。寒さとの付き合い方、見習いたいですね。

万全な防寒着で、雪の中でもへっちゃら!

雪が降っても風が冷たくても外で元気に遊びまわるスウェーデンの子どもたち。

スウェーデンには「天気が悪いのではなく、着ている洋服が悪い」つまり天気に合わせた洋服を着ればどんな天気でも感謝して楽しめるということわざがあり、厳しい自然環境の中で暮らしてきた人々ならではの強さを感じます。万全な防寒着で備えればママも心配が少なく安心

部屋の明るさにこだわる暮らし

スウェーデンでは部屋の明るさをキャンドルなどで微調整しながら、心地よさを追求して暮らしているんだとか。

部屋の空間すべてが均等した明かりであるよりも、食卓などそれぞれが必要に応じて異なる温かみを感じさせるほうが確かにステキです。こんなちょっとしたこだわりも、真似してみたいですね♪

居心地抜群のインテリア

ファブリック(カーテン、ソファ、クッション、マット)のアイテムに始まって、家具や照明、壁の色など、遊びゴコロや居心地の良さが隅々まで散りばめられた北欧インテリアはみんなの憧れ。おうち時間をとても大切にしているところもまたGOODです♪

多人種と交わる暮らし

移民を受け入れているスウェーデンでは、小さい頃からいろんな人種の人と学び舎をともにしているので、偏ったものの見方をしないようです。人としての視野が広がりそう!

英語のレベルは、世界でオランダについで2位

スウェーデンの人々は母国語もしっかりと持ちつつ、流暢な英語が話せます。テレビで放映される外国語番組はほとんど吹き替えがなく、子どもの頃から自然にリスニング能力が身につくんだそうです。耳から自然に英語に慣れることができると、確かに良さそうですよね♪

人と自分を比較しない、競争心より共存する心

社会保障が手厚いこともあり教育を誰もが平等に受けられるため、受験などで競う必要がありません。社会人になって自分の学びたいことを新たに見つけ努力しようとする人は、大学に入り直す機会も与えられます。

日本では社会人になった後、大学に通うことは研究者以外ではあまり考えられないけれど、いくつになっても何かを深く学ぼうとする姿勢は本当にステキ!

動物愛護や環境保全のこころを大切にする教育

机上で学科を学ぶことと同じくらい、いやそれ以上スウェーデンでは自然環境を大切にするこころを育むことに力をいれています。環境保全への意識が高いことで、人々の生活のクオリティは保たれているのかも。

地球にやさしい自転車ライフ♪

首都ストックホルムは、駐車料金がとても高く駐車場も少ないです。環境意識から車を歓迎した街づくりではないので、スウェーデンでは自転車、それも電動アシスト自転車が近年広まりを見せています

日本でも最近続く震災から、自転車の価値が改めて見直されています。一家に1台、備えてみてはいかがですか?

環境教育は義務教育、自然を慈しむこころ

スウェーデンは家庭ゴミのリサイクル率が96%ともいわれ、CO2削減にも積極的に取り組む環境先進国。「環境にやさしい」ではなく「環境に正しい」というスタイル、私たちもモノを買うとき思い出したいですね。

1週間のごほうび?毎週土曜は「甘いお菓子の日」

約50年ほど前から、虫歯予防として子どもにお菓子を買い与えるのは土曜日だけにしようという動きからはじまった「土曜のお菓子」という習慣。平日全く食べないわけではないのですがその名残が今も続いているのはいいですね♪

日本のIKEAにもある「土曜日のお菓子(ルーダスゴディス)」のコーナー

ルーダスゴディスとはスウェーデン語で「土曜日のお菓子」という意味があります。日本のIKEAにもスウェーデンの文化を伝えるべく甘いお菓子のコーナーがあり、POPな色に足を止めたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

メリハリをつけたお菓子の与え方、参考にしてみてはいかがでしょう。

3月25日のワッフルdayを楽しもう♪

3月25日は聖母マリアの受胎の日と言われ、スウェーデン語で「マリア受胎告知の日」という発音が「ワッフル」に似ていることから、ワッフルデーになったという説が濃厚のようです。何かにつけて、甘いものが好きなのですね♡

スウェーデン流のワッフルが素敵♡

ベルギーのしっかりした生地のワッフルとは違って、薄い生地でサクサクしているのがスウェーデンワッフルの特徴です。クローバーの形になっていて、1つ1つ切り分けるとハート♡になります。とってもロマンティックですよね。

「シナモンロールの日」もある♪

10月4日は「シナモンロールの日」。スウェーデンスタイルのシナモンロールはアイシングを塗らない代わりに、生卵を塗りシュガーをかけたシンプルなもの

これがティータイム(スウェーデン語でフィーカ)の人気のおやつなんですって♪歯のことに密かに心を配りながらのティータイムがスウェーデンらしい。

虫歯はゼロ!見習いたいデンタルケア

医療技術は日本の方が進んでいますが、歯科予防に関しては圧倒的進んでいるスウェーデン。高校生まで、歯科に通うことも無料だから気軽に歯医者さんに行けるのも大きなポイントですね。歯科予防に対する心がけは、ママが一番見習いたいところではないでしょうか?

デンタルケアは0歳から

スウェーデンでは歯が生えていない赤ちゃんの頃から、歯ブラシに触れさせる家庭もあるくらいです。健康寿命は歯の本数の多さも関係しているので、定期的に歯医者さんでデンタルケアをしてもらいましょう。

子どもの頃からDIYやインテリアセンスを磨く

家を自分たちの手でリフォームすることが多いスウェーデンの人々。壁紙を剥がしたりペンキを塗ったりと子どものうちからDIYに接する機会も多いので、インテリアに関心がわくことは自然な流れなのかも?家族みんなでデザインするっていいですね。

手作りに挑戦!

100円ショップでグルーガンなどをはじめ気楽に工作道具が手に入る時代なので、これを利用しない手はありません。普段から手作りを積極的に楽しんでいる北欧の人々の暮らしに近づくべく、手先が器用な日本人のDNAを生かして手作りの扉、開きましょ!

アートに関心が深いスウェーデンでは公共施設の建設費の1%はデザイン費に充てるという法律があるそうですよ♪かっこいい〜〜。

スウェーデン人ならみんな読んでる!リンドグレーン作品

スウェーデンの偉大な児童文学作家、リンドグレーン。スウェーデン人なら知らない人はいないのでは?と思うくらい70年を超えた今でも作品は愛され続けています

「長くつ下のピッピ」を先頭に「やかまし村のこどもたち」「エーミルはいたずらっ子」など、子どもたちのこころを捉えて離さない作品がたくさんです!

大好き♪「長くつ下のピッピ」の世界

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世界的にもロングセラーである「長くつ下のピッピ」。ピッピは力持ちで、自分でなんでもやっちゃうたくましい女の子でみんなの憧れです。

スウェーデンにはリンドグレーンの世界観を楽しめるテーマパークもあるほど。ぜひお子さんとピッピの自由で豊かな世界を堪能してみてはいかがでしょう。

しつけって何だろう?

スウェーデンでは、子どもに体罰をしてはいけないと法律で定められています。叩くという手段を持たずに子育てをすることは、甘やかしてしまうことにもなりそうで、その線引きが難しいですよね。

リンドグレーンの作品を読んでいると、大人も子どもも男性も女性も皆平等であるということに気付かされます。

しつけって何だろう?思い通りに子どもがなってくれることを望んでいないだろうか?改めて見つめてみるためにもリンドグレーン作品を手にとってみませんか?

スウェーデンの子育てに学ぶ、本当のゆたかさとは?

スウェーデンで子育てがしたくて、現地で暮らすために引越しをする日本人家族もこの頃は増えてきました。子どもの教育が保障されていることはとても魅力的ですものね♪

ただ日本に住みながら自分たちの幸福度をあげることは、そんなに難しいことでもないと思います。厳しい自然環境にありながらも前向きに感謝の心で暮らすスウェーデンの人々の子育ては、人の幸せとはとてもシンプルなものだと教えてくれているように感じるからです。

他愛もない穏やかな日々こそ、素晴らしい。スウェーデンを追い求めるのではなく、その良さを取り入れながら自分らしい子育てとは何か?本当のゆたかさとは?そんなことを考えるきっかけになれば嬉しいです。