スタイはいつから使う? いつまで使う?
「スタイ」とは和製英語でよだれかけのこと。最近では「ビブ」という英語読みも多くなってきていますよね。乳幼児期の赤ちゃんはたくさん必要になると聞きますが、いつからいつくらいまで使うのでしょうか。
生後3ヶ月前後から2歳くらいまで
赤ちゃんが生後3ヶ月くらいになると急によだれが増え始め、歯が生え始める生後半年くらいでピークを迎えます。でも、これはあくまでも目安で、それより早く出始める赤ちゃんもいますし、3歳になってもよだれが止まらない子もいますから心配しないで!
唾液というのは口の中を清潔に保つためのもの。離乳食へ向けて赤ちゃんが成長している証です。しかし赤ちゃんはまだ口の筋肉が発達していないため、口が開いたままになり、そのためよだれが出てしまうのです。
よだれ自体は問題ありません。それどころか虫歯の原因菌をやっつけ、口の中が正常だという証拠なので気にしくていいんですよ。でも、洋服が汚れたり、肌が荒れたりする原因にもなるので、ママはよだれを見つけたらささっと拭くことになりますよね。
このため、赤ちゃんのうちにはスタイ(よだれかけ)が欠かせないことに。
使用する枚数には個人差も!
ですが、当然のことながらよだれの量には個人差があります。1日に数枚交換しないとダメというくらいよだれの出る赤ちゃんもいれば、まったくよだれの出ない赤ちゃんもいるんです。兄弟でもよだれの出る量が違うことだってあるので、気にしなくていいんですよ。
我が家でもたくさんスタイを準備していましたが全く出番がありませんでした。でもお友達の家では数十枚ストックしているところも。
ベビースタイはやっぱり出産祝いの定番
もし使わなかったとしても離乳食の時にエプロンになったりしますし、そのままきちんと保存しておいてもいいんですよ。
つまり、スタイは「使うかどうか分からないけれど、使うときは大量に使う可能性もある」もの。前もって準備するのが難しいアイテムなんです。このため、最近では「オシャレにも使えるようなスタイ」がブームです。よだれかけとして使うだけでなく、洋服のアレンジとして使ってしまえば2倍楽しめますよね。
どんな形や素材のものが人気なの?
赤ちゃんが使うスタイは、用途や付けやすさ、形など、いろいろ種類があります。どんなものが人気なのでしょうか。
形で選ぶなら
1.スタンダードなエプロン型
いわゆる「よだれかけ」と言われた時に思い出すような、オーソドックスなエプロンタイプです。赤ちゃんの首の後ろで留めるデザインで、スナップボタンやひも、マジックテープなどが留め具となります。
▼エイデンアンドアネイ「スナップ付きビブ」
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2.男の子に人気のバンダナタイプ
男の子にも似合うと評判で最近ふえているのがバンダナタイプ。首元に巻き付けたときにできるたるみがちょうどよだれ受けになるのでちょうどいいんですよ。
▼Mum2Mum(マムトゥーマム)「バンダナビブ」
シンプルなデザインながら裏地は防水で吸水性も良く、洋服が濡れないのはいいですね。バンダナ風で首元もしっかりガードしてくれますよ。シンプルゆえに洋服を選ばないのも有難いです。
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3.首までぐるりと覆うタイプ
よく動く赤ちゃんは、動きに合わせてスタイがずれたりするもの。こんな赤ちゃんのために作られたのが首の全体を覆うタイプのスタイ。
最近では、一見すると洋服の襟のようなデザインになっている者が人気です。洋服とデザインを合わせて使えばおしゃれの幅も広がりますね。また、このタイプのスタイは、汚れたらくるっと回して使えるのも人気の秘訣です。
▼marlmarl(マールマール)「オーガニック」

オーガニックコットンのパイル地はメイドインジャパン。丁寧な刺繍が美しいスタイです。お肌の敏感な赤ちゃんにも安心して使ってもらえますね。
4.モチーフデザイン
モチーフとなるものがあるデザインです。子どもの頃にしか楽しめないようなポップなデザインで、注目度が上がること間違いなし! たとえばこんな大きなイチゴ柄のスタイはいかが? 帽子などとセットで使えばまるで絵本に出てくる妖精のようです。
▼LaraBoyle(ララボイル)「ストロベリースタイ」
ロンドンで暮らすママがプロデュースしたオシャレなベビーウェアブランド。見た目が可愛いのはもちろんのこと、コットン100%のタオル地を重ねて作られているこの大きめビブは吸水性も抜群!
5.まるで洋服のようなデザインのスタイ
スタイなのか洋服なのか判別できないほどおしゃれなデザイン! 腰までぐるっと巻き付けるようなものも多く、洋服も汚しません。デザインを選べばフォーマルな場にも着けていけます。
▼chuckle(チャックル)「*ティノティノ*ベスト風スタイ ホワイト」
子供用フォーマルと勘違いしそうになりますが、れっきとした「スタイ」なんですよ! 子どもだって正式な場にお呼ばれした時はきちんとした格好をさせたいもの。そんなママたちの希望を叶えてくれるお手軽スタイです。
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素材で選ぶなら
1.綿
一番ポピュラーな素材です。デザインも豊富にあり、100均などでちょうどよいサイズが買えるので便利ですね。しかし綿だけでは吸水性が低いので、他の生地と合わせて使い、表面の柄に持ってくるといいでしょう。
2.ダブルガーゼ
赤ちゃん用のハンドメイドによく使われ、柔らかくて吸水性に優れていることから、いろんな柄の物も出ています。柔らかくて縫いにくいので、ミシンで縫う場合はすこし注意が必要です。
3.パイル地(タオル生地)
吸水性と言えばタオル生地であるパイル地のものが抜群です。赤ちゃんのやわらかい肌でも擦れたりしません。気に入った柄がない場合、内布に使って吸水性をUPするのもいいですね。
4.ニット生地
伸縮性のある生地です。自宅のミシンで縫う場合、専用の糸と針が必要になります。
5.使い捨て出来る「紙素材」
あまり知られていませんが、スタイには使い捨てタイプもあります。実用的ではないものの、よだれの少ない赤ちゃんのお家や、子どもと一緒のホームパーティなどで揃えておくと便利ですよ。他にも、子供と一緒にお絵描きや粘土遊びするときにも重宝しそう!
▼the napkins「プレミアムペーパーナプキン&スタイ」
出典:the napkins
イタリアのペーパースタイのブランド。ガールズ用、ボーイズ用、ユニセックス用があり、可愛い絵柄です。食事用やよだれふきとしてだけでなく、クレヨンや絵の具を使ったお絵描きなどのシーンでも活躍しそうです。
留め具のことも考えてみよう
意外と盲点になるのが、「スタイの留め具をどうするのか」ということ。どんな素材にもメリットとデメリットがあるので、ママのつけやすさや赤ちゃんの活発さなどを考えて選びましょう。
1.紐で結ぶタイプ
首の後ろで結ぶタイプです。着脱が楽で、赤ちゃんの成長に合わせてられるメリットもありますが、簡単に解けてしまったり、赤ちゃんの首に巻き付いて危険ということも考えられます。
2.スナップボタンで留めるタイプ
この場合は金属アレルギーのことを考えてプラスチックのスナップボタンを選びます。スナップボタンは留めやすく外れにくいので便利ですよね。ですが、逆に何かあった時に赤ちゃんの首が絞まってしまう可能性もあります。また、赤ちゃんが大きくなると首が留められなくなることも。スナップをあらかじめ2か所くらい作っておくといいですよ。
3.マジックテープで留めるタイプ
手芸店などで簡単に入手できるので便利な素材です。着脱も簡単ですよね。でも赤ちゃんの髪の毛が巻き込まれたり、洗濯の時に他の洗濯物や糸くずが巻き付いてしまうかも。あと、赤ちゃんの肌に擦れてしまって怪我の原因になったりもします。
ハンドメイドで世界にひとつだけのスタイを作ろう
いろんなデザインや素材、留め具があるスタイ。この中で自分でも作れそうなものや、お家にある素材で作れるものを選んで、いよいよ手作りの開始です!
型紙を用意する
まずは型紙を用意します。今ではネット上に無料の型紙などもたくさんありますから、好きなものを選んでダウンロードしましょう。図書館でハンドメイドの本を借りてくるのもいいですね。
ベビースタイ手作りキットのサイトもありますよ
ハンドメイド初心者ママさんに嬉しいのが専用キット。必要な材料や型紙が揃っているので、自信のない人はここから始めるのがいいと思います。
布地を準備
こちらでは初心者さんにも作りやすいバンダナスタイの作り方をご紹介。30cm×30cmの布を2枚用意し、まっすぐに縫うだけなので簡単ですよ! 最後は対角上に留め具を留めましょう。
布のデザインを別のものにすればリバーシブルにもなります。
100均の端切れ布でも手作りできます
バンダナスタイは着けておくだけでかっこいいし、使わないときはハンカチとしても使えるので便利です。
中にキルト芯を挟んでふっくら仕上げたので吸水力もUP
表にはオシャレなデザインの布を選び、内布に吸水性の高い素材を挟むのもアリ!
無地のスタイに刺繍する
本格的に作っている暇がないママにおすすめなのは、無地のスタイに赤ちゃんの名前や可愛いキャラクターを刺繍すること。これだけでもぐっとハンドメイド感がでます!
あまり飾りをたくさんつけないこと
手芸の得意なママだと、ここぞとばかりに色んな技巧に走りたくなってしまうかもしれませんが、スタイをつける相手は赤ちゃんです。ボタンや飾りをつけすぎて、赤ちゃんが間違って飲み込まないとも限らないので、気を付けてあげましょうね。
ハンドメイドのスタイで赤ちゃんとの日々の暮らしを楽しもう
スタイはもともと「よだれかけ」のことですが、今ではオシャレの一部として楽しんでいるママが多いようです。ハンドメイドのいいところは、記念に残るだけでなく、ママとお揃いの柄のアイテムなどが作れること。例えばスタイを作った残りの布で、ママはシュシュや小物入れを作ってみたりしてみてはいかがでしょう。きっといい思い出になりますよ!