カーペットは汚れている
カーペットはお部屋をあたたかい雰囲気にしてくれる大切なアイテム。家族が集まるリビングには大きなカーペットを敷いて家族団らんの時間を過ごしている家庭も多いのではないでしょうか。
そんな家族が集まるリビングの中心に敷かれたカーペットには、たくさんの汚れが付いてているんです。ゴミやほこり、食べ物のかす、髪の毛、足裏の皮脂など、無意識のうちに汚れはたまります。
また、小さな子どもがいる家庭ではジュースをこぼしたり、遊んでいてクレヨンがついたりなど、汚れやすいです。見えない汚れは、ダニやハウスダストも含めてアレルギーの原因にもなります。
見える汚れは、気になるのでどうにかしたいけど、どのように洗濯したら良いのか分からないという声が聞こえてきそうです。
カーペットの掃除方法
カーペットの掃除方法はいくつか種類があります。毎日の掃除機、月に1回の拭き掃除、そして洗濯。日々の掃除を特別な掃除を組み合わせて、清潔なカーペットを維持しましょう。
掃除機をかける
一番手軽に行えるお手入れ方法は「掃除機」をかけることです。髪の毛やホコリ、ゴミなどを掃除機をかけることで吸い取ることができます。
カーペットの毛の奥に入り込んだゴミを効率的に取り除く方法は、掃除機のかけるときのちょっとしたコツ。カーペットの毛の流れに逆らって掃除機をかけるのがポイントです。
この時、掃除機を押すときよりも引くときの吸引力が強いということを意識して掃除機をゆっくりと動かしましょう。
粘着テープクリーナー
粘着テープをコロコロとすることで、掃除機では取れなかった小さなゴミが取れるんです。テレビを見ながらコロコロしたり、ゴミを見つけたときに手軽にコロコロをお掃除できるのも粘着テープの魅力。
様々な粘着テープの種類がありますが、カーペット専用の粘着テープは強力なのでおすすめです。
掃除用品システム・カーペットクリーナー
出典:無印良品
無印良品のカーペットクリーナーなシンプルでリビングに置いていてもごちゃついて見えません。
タオルで拭く
掃除機でゴミやほこりは取り除けても、皮脂などの汚れは取り除けません。カーペットの上を裸足で歩いたり、寝転んだりすると、汗や皮脂は染み付いてしまいます。そんな時には、月に1~2回、拭き掃除をしましょう。
アルカリ性の重曹は、皮脂汚れや汗などの酸性の汚れに強いのでおすすめです。また環境にも優しい素材なので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使うことができるのも嬉しいポイント。
重曹水を作っておけば、カーペットに重曹水をスプレーして乾いたタオルで拭くだけなので、簡単で便利です。
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<重曹水の作り方>
- スプレーボトルに水100ml、重曹小さじ1杯を入れて振って溶かしたら完成!
カーペットを自宅で洗ってみましょう
掃除機でゴミを吸い取って、月に1~2回の重曹水で拭き掃除では取り除けないカーペットの奥に浸みこんでしまった汚れは洗濯で丸洗いしましょう。
カーペットを洗濯する頻度
理想は1~2ヶ月に1回洗濯することが好ましいです。子供がいたり、ペットを飼っている家庭などご家庭の生活状況によっても違うので、カーペットを洗う月をあらかじめ決めておくことをおすすめします。
洗濯可能か選択表示を見て確認
洋服にタグがついているように、カーペットにも洗濯絵表示マークが記載されているタグがついているので、チェックしましょう。
「洗濯機洗い可」「手洗い可」の絵表示が記載されていたら自宅で洗濯ができます。「水洗い不可」の洗濯絵表示が記載されていたら自宅での水洗いはできませんのでクリーニングなの専門店にお願いしましょう。
自宅の洗濯機で洗えるサイズかどうかを確認
洗濯絵表示で水洗いができるかどうかのチェックができたら、次に自宅にある洗濯機で洗えるサイズかどうかの確認をしてください。
洗濯機の決まった容量をオーバーすると、うまく洗えなかったり、脱水できなかったりするだけでなく、故障の原因にもなります。洗濯機に入らないサイズのカーペットを洗濯する場合は、手洗いしてください。
色落ちしないか確認
カーペットの素材によっては色落ちするものがあるかもしれません。せっかく綺麗にしようと洗濯しても、色落ちしたりすると悲しいですよね。事前に目立たない場所で色落ちしないかチェックしましょう。
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<用意するもの>
- ティッシュ
- カーペットを洗う洗濯洗剤
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<色落ちチェック方法>
- ティッシュに洗濯洗剤の原液を少量つけます。
- 洗剤がついたティッシュをカーペットの端の目立たないところに当てます。
- 5分間、そのままにして時間をおきます。
- 5分後に色落ちしていないかチェックします。
ティッシュにカーペットの色がうつっていなければ、自宅で洗濯できます。もし、色が少しでも移っていたら、自宅で洗濯せずにクリーニングなどの専門店に出しましょう。
洗濯する前のちょっとひとてま
カーペットを洗濯する前にゴミを取り除いたり、気になる汚れやシミを部分洗いしておくと、より効果的に洗濯をすることができます。
ゴミやホコリなどを取り除く
洗濯をする前に、カーペットの毛に絡まったゴミやホコリ、髪の毛などを取り除きましょう。掃除機や粘着テープでの可能ですが、お掃除用のブラシや衣類用のブラシがあれば、毛の奥に絡まったゴミを取り除くことができるのでおすすめ。
気になるシミや汚れに前処理
カーペット全体を見渡して、気になる汚れやシミなどを発見したら、洗濯する前に洗濯洗剤を直接汚れ部分に塗布しておきましょう。この前処理をしておくだけで、効果的に洗濯をすることができます。
カーペットを洗濯機で洗いましょう
では実際に洗濯機でカーペットを洗濯してみましょう。
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<用意するもの>
- 洗濯洗剤
- 柔軟剤
- カーペットが入る大きさの洗濯ネット
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<洗濯機で洗うポイント>
- カーペットの表側(毛側)が外側にくるように屏風たたみにします。
- 型崩れ防止のために、畳んだカーペットを洗濯ネットに入れます。
- 「大物洗いコース」や「毛布コース」を選択し、洗濯スタート。
- 柔軟剤をいれると、柔らかい肌触りのカーペットになります。
手洗いマークがついているものは足踏みあらいを
洗濯絵表示に「手洗いマーク」がついているものや、洗濯機に入りきれないサイズのカーペットは浴槽内で足踏み洗いをしましょう。
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<用意するもの>
- 洗濯洗剤
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<足踏み洗いの方法>
- 浴槽の中にカーペットが浸かるくらいにぬるま湯を溜め、洗濯洗剤を適量入れて溶かします。この時、冷たい水だと汚れ落ちが悪くなるので、理想は20~40℃のぬるま湯を使いましょう。
- 浴槽に溜めた洗濯液のなかに、カーペットの表面を外側にくるように畳んで漬け込みます。この状態で1時間くらいつけ置きしてください。
- 1時間くらいつけ置きしたら、足踏みをして全体の汚れを浮かします。反対側にひっくり返して全体を踏んで洗ってください。
- 浴槽の栓を抜いて洗濯液を流します。この時の足踏みをして脱水してください。
- 新しいぬるま湯を溜めて足踏みをしてすすぎます。
- 2~3回繰り返して、泡が出なくなるまで水を入れ替えながらすすいでください。
- 最後に足踏みで脱水をしますが、まだまだカーペットに水分を含んで重たいので、浴槽に引っ掛けて自然に水を切ります。
- ある程度水が切れたら、ベランダへ移動して、物干し竿などに干して乾かしましょう。
カーペットの干し方
カーペットの毛などに水分を含んでなかなか乾きにくいです。風通しの良いところに、カーペット同士が重ならないように工夫してほしましょう。
直射日光を当てると色あせする恐れもあるので、選択絵表示で干し方を確認しながら、干す場所を選んでください。
また、毛の長いカーペットの場合、半乾きの時点でブラシで丁寧にブラッシングすると、乾いたときに柔らかな手触りになります。
その他のカーペットのお手入れ方法
自宅の洗濯機で洗濯する方法、浴槽内で足踏み洗いをするほかにもカーペットのお手入れする方法があるのでご紹介します。
コインランドリーで洗濯する方法
洗濯絵表示に「洗濯機洗い可」のマークがついているけど、自宅の洗濯機には入らないサイズのカーペットであれば、コインランドリーを活用しましょう。
また大型の乾燥機があるので、乾燥機OKのカーペットであれば乾燥機で乾かすこともできます。乾燥機を使うときのポイントは、乾いたバスタオルを2~3枚一緒に乾燥機に入れること。
バスタオルにカーペットの水分が吸収され短い時間で乾きます。
水性のシミがついた場合
うっかり、ジュースやコーヒーやお醤油などをこぼしてしまった時の対処方法です。
- 乾いたタオルで汚れを抑えるように拭き取ります。この時、汚れが広がらないように、ゴシゴシとこすらないようにしましょう。
- タオルに中性洗剤と水を少量ずつ加えたタオルを汚れに当てます。洗剤を浸みこませるように丁寧に揉みこんで汚れを浮かせましょう。
- 水で洗ったタオルを固く絞り、クルクルとカーペットの汚れと洗剤をを拭き取ります。泡がつかなくなるまで繰り返して、その後は乾いたタオルで乾拭きをしましょう。
油性のシミはついた場合
油性のペンや油モノの食べ物の汚れはやっかいですよね。ですが、ベンジンを使えば油性の汚れも落とすことができます。
ただしベンジンはカーペットの色落ちも一緒に落とす恐れがありますので、使用前に目立たないところで色落ちしないかどうかのチェックをしてください。
- タオルにベンジンを少量含ませます。
- カーペットについた油汚れの部分にトントンと馴染ませます。
- その後水性の汚れと落とすときのように、水で薄めた洗剤をタオルに取り、汚れを浮かせます。
- 水洗いしたタオルを固く絞りクルクルと汚れと洗剤を拭き取ります。
- 乾いたタオルで乾拭きしたら終了です。
カーペットのダニの駆除方法
カーペットはダニが好む温度と湿度が保たれているので、ダニが生息しやすい環境です。ダニはアレルギーや呼吸器系の疾患を誘発する原因にもなるので、しっかりと退治しましょう。
ダニは生きているとホコリやカーペットにしがみついているので掃除機では吸い取りきれません。ダニの駆除に最適な方法は、熱。50℃以上でダニは死滅するので、スチームアイロンをかけてダニを退治しましょう。
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<カーペットのダニ退治方法>
- スチームアイロン(高温)をカーペット全体にかける。
- ダニの死骸を吸い取るために掃除を全体にかけましょう。
カーペットの気になる臭い対策
カーペットにはゴミなどと一緒に臭いも溜まっていきます。家族みんながくつろぐ場所はいつでも気持ちよく過ごしたいですよね。そこで、気になる臭いを重曹と掃除機を使って取り除きましょう。
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<方法>
- 重曹をカーペット全体に振りかけます。
- 1時間くらいそのまま放置して掃除機をかけるだけ。
この方法は、水洗いができないカーペットの掃除方法としてもおすすめです。
カーペットを洗濯していつでも気持ちの良い環境に
家族があつまるリビングに欠かせないカーペットには、色んな汚れが集まってきます。普段の掃除機かけに加えて、1~2ヶ月に1回のカーペットの洗濯でいつでも清潔なカーペットを敷くことができます。
みんなでゴロンとくつろげる気持ちの良い空間にするために、自宅でカーペットの洗濯にチャレンジしてみましょう。