家具のレイアウトを考える前に決めたいこと
主役になる家具から考えよう!
家具の配置を考えるときに、一番最初に考えることはなんですか?
「この場所にピッタリな家具はなにかな?」とか「この家具はどこにおこう?」など、配置の決める方法は人それぞれだと思いますが、まずは空間の主役になる家具とその配置を決めると、その後のレイアウトを考えやすくなりますよ。
テレビの位置はどこにしよう?
黒くて大きなテレビは、リビングでもなかなか存在感のある家電。でも、電源タップやアンテナケーブルのことを考えると、テレビの位置って意外と制限されてしまいますよね。そこで、まずはテレビの配置から考えていくことにしましょう。
電源タップから離れた場所にテレビを置きたいときは、ケーブルカバーを使うと配線が隠れるのでおすすめですよ。
また、存在感のあるテレビを隠してしまうのもひとつの手です。最近はテレビをあまり見ないという家庭も増えてきているので、思い切って棚の中にしまってみてもいいかもしれません。リビングがすっきりしてみえますね。
ソファの向きを考えていきましょう
テレビの位置が決まったら、次はソファとテーブルの位置です!ソファの位置次第で、お部屋の印象もがらっと変わります。
ちなみに風水では、心地よいと思える空間づくりのために、
- 座ったときに部屋全体が見える場所
- ソファの背中側に壁がある
これらを意識すると良いといわれていますよ。参考にしてみてください*
・テレビの正面に配置したパターン
テレビの正面にソファを置くのは、定番の配置として思い浮かんだ方も多いはず。
ソファに座り、ゆったりくつろいでテレビを見ることができるのはいいですよね。
ただ、正面に置くことによって部屋に圧迫感が出てしまうことも。
・テレビと直角に置くパターン
テレビとソファを直角に配置すると、人の動きやすさがアップします。通路になる場所がおおきく開けているので空間も広く見せることができ、移動時のストレスがありませんね。
しかし、ソファに座りながらテレビを見ることが少なくなるため、ソファの使用頻度が減ってしまうおそれも!
・ソファをなくすのもひとつの手!
ソファの位置がなかなか決まらなかったり、ソファはなくてもいいのでは?と思った場合、思い切ってソファを撤去してしまっても◎。
床に座って過ごすのもいいですが、体にフィットするソファなどをひとりずつ用意すると、掃除もラクラク&居心地よい空間をつくることができますよ。
本当に必要な家具を考える
いくつまでなら家具を置いてもよさそう?
どれくらいの家具を置けば、ごちゃごちゃしすぎず、寂しすぎず、ちょうどよいバランスがとれるのでしょうか?一般的には、広さに対して、30%を占める程度で家具を置くのが良いとされています。そうすることで、すっきりと見せることができますよ♪
物を置きすぎていたかも!と思った方は、ぜひこの機会に「この家具は、本当にこの空間に必要か」を見直し、他の部屋への移動や、処分するなどして、できるだけ物であふれさせないようにしてみましょう。
収納は壁も利用できちゃう!
リビングは家族で過ごす空間だから、棚を撤去すると収納する場所が足りないよ~!という方は、壁面収納も検討してみて下さい。
ぽっかり空きがちな壁に収納家具を設置し、ちょっとした本や雑貨などを収納するだけでおしゃれな空間になりますよ♪家具の高さのバランスで悩んでいる方にも、壁面収納がおすすめです。
ちょっと意識するだけでOK! レイアウトのポイント
さて、いままでソファやテレビの位置について考えてきましたが、リビングには他にもチェストやラックなどの家具もあると思います。
そういったものを、どのように配置すればいいのか。また、ソファやテレビをさらにバランスよく配置するためのポイントをまとめました。
動線を意識して、みんなが動きやすい配置にしよう
ソファの配置を考えるときにも話しましたが、動線を意識すると家具の置き方をしぼっていくことができますよ。
人がすれ違う時に、1メートルのスペースがあるとストレスなくすれ違うことができるといわれています。ですので、みんながよく通る場所は最低二人はすれ違うことができる程度の幅をとるようにしましょう!
特にダイニングチェアの後ろや、ソファの横、後ろなど、なにげなくよく通る通路は、ぜひ意識してみて下さい。
空間の中に直線を作ろう
動線を意識すると、部屋の中にきっと生まれてくるのが「直線」です。部屋を見渡した時に、視界や動線を遮らないまっすぐな直線があると、部屋を効果的に広くみせることができます。また、この直線をつくることで全体の見通しがよくなるので、居心地良く過ごすことが出来ますよ。
高さの違う家具のまとめ方
意外とバランスで悩むのが、高さの違う家具の配置のしかた。ラックやチェストなどの収納棚が置いてあるリビングがほとんどだと思うのですが、なんとなく配置してみると高さがデコボコになってしまって恰好悪く見えてしまったりしますよね。
そこで、高さの違う家具を上手に配置する方法として、ダイニングからみて遠にいくほど、背の高い家具を置くようにするのがおススメです。
そうすることで遠近感を持たせることができ、違和感ない空間になるハズ。
色によって変わる空間の見せ方
カーテンやラグの色によって、お部屋の雰囲気が変わるのはご存知だと思います。では、好みの空間にするには何色を取り入ればいいのかを、ちょこっとみていきましょう。
膨張色
赤やオレンジなどの暖色系のカラーは「膨張色」と呼ばれています。カーテンなどでこの色を使うと、すこしお部屋をせまく見せてしまうことがあるかもしれません。しかし、アクセントカラーとして素敵な色ばかりなので、明るい空間にしたいときはぜひ取り入れてみてください。
収縮色
暖色系とは反対に、ブルーやグリーンなどの寒色系のカラーは「収縮色」とよばれています。お部屋に奥行を持たせることができるため、広くみせたいときや、落ち着いた空間にしたいときは、収縮色を取り入れてみましょう。
家になじむ色選び
膨張色や収縮色のパキッとした色以外ベージュやホワイトなどのカラーは部屋に馴染むので圧迫感もなく、さらに部屋を広く感じさせることができます。
家具のレイアウトを考えたら、シミュレーションをしてみよう!
パソコンやスマホで使えるシミュレーター
「実際に家具を動かしてみると、なんか違ったかも…」なんてことありませんか?頭の中のアイデアだけでは、間取りの広さと家具のサイズがちぐはぐになりがち。
そこで家具を動かす前に、レイアウトツールで配置をシミュレーションしてみましょう!家の間取り・家具のサイズにあわせて配置・移動ができるので、楽に考えることができますよ。
多くの家具サイトやスマホアプリで無料で使用することが出来るので、ぜひためしてみてください。
おわりに
いかがでしたか?レイアウトを考えるときって、新しい生活を迎えたり、気持ちを切り替えたかったり、様々なきっかけがあると思います。いろんなパターンのレイアウトに、きっと悩むかもしれませんが、お気に入りの配置をみつけて気持ちのいい毎日を過ごしましょう♪