フィンランドの木製マグカップ「ククサ」ではじめよう♪とっておきの幸せ時間

フィンランドの遊牧民サーミ人に伝わるKuksa(ククサ)

フィンランドやスウェーデンの北部(ラップランド)の地域で暮らすサーミ族と呼ばれる先住民たち。彼らの一部は今でもトナカイを飼いならしながら生活をおくっているそうです。

ククサは広大な自然と共に歩んできた遊牧民であるサーミ族らしい伝統的な生活用品なのですが、デザインがとても素敵なこともありフィンランドのお土産品として多くの人に知られるようになりました。

それではククサについて詳しく触れていきましょう!

Kuksa(ククサ)ってどんなもの?

ククサはフィンランドの森林に自生する白樺の木を利用して、サーミ族が昔ながらの技法で作り上げたとても丈夫な木目の美しい器です。

「バハカ」と呼ばれる白樺のコブから作られている

ククサは白樺の木の幹にできる「バハカ」と呼ばれるコブから作られています。お土産品として人気が出たのでククサの需要は急増しているのですが、白樺の森林を守るためにも乱獲はせず、間伐で出た樹齢30〜40年ほどの木だけのバハカを採取しています。

ただ、なぜ「コブ」なのか不思議に思いませんか?コブにこだわらなくても、飲み物を飲む器だったら、木材のどの部分でも良さそうなはずなのに……。

その理由はコブの部分が丈夫で硬いからなんだそう。コブを使うことは、自然をよく知るサーミ族の知恵ならではだったのですね♪

どういう工程で作られているの?

「コブは、約マイナス2度の環境で5ヶ月ほど保管した後、ブロック体にカットされ約マイナス20度で一昼夜冷凍保存をします。その後、木を引き締めるため濃い塩水で炊きこみ、塩水を素材の中に浸透させて強度の高い材質となっていきます。そして、約一週間以上充分に乾燥させてから、ククサの彫刻が始まります。」
(pahkataide&koivumaa正規品販売店ククサジャパン https://www.kuksa.jp/ より)

昔の日本でも民家を建てるとき、虫食いを防いだり木の強度を増すために、木材の芯まで海水に浸けたものを利用したと言われています。塩は木を枯らすと言われますが、加工の段階で上手に利用することでかえって強度を高められるんですね。

ククサを長持ちさせるために施される工夫の数々から、サーミ人の質の高い暮らしぶりが垣間みえませんか?

「贈られると幸せになる」という言い伝え

一つ一つの工程を大切に、多くの愛情が込められながら丁寧に作られるククサ。「贈られると幸せになる」という言い伝えがあるそうです。自分で使うのもいいけど、贈り物にも良さそう♪

使い始めるときに気をつけておきたいこと

ククサに一目惚れして購入した人の中に「ククサを思っていたように使うことができなかった」という話が時々あります。日本人の商品に対する意識と外国のモノに対する意識の間にズレがあるからかもしれません。ククサを手に入れる前に知っておいたほうがよい注意点がありますので、参考にしてみてくださいね♪

何を飲んでもククサから塩味が出る?

木の強度を増すために、製作段階で長い間塩水につけられるククサ。木の芯まで塩水に浸け込むので、手元に届いてからもしばらく飲み物に塩味がうつっちゃうんです。海外のモノには日本の商品では想像できないパターンって時々ありますけど、そういったところも楽しんでみてはどうでしょう?

時間をかけながら、なじませよう

ククサは飲み物の種類や手入れの状況によって風合いが異なるので、ゆっくり時間をかけながら自分の好きな雰囲気に作り上げていきましょう。

器であるけれども長時間液体を入れたままにしているとシミができるので気をつけて!

温かいものを繰り返し飲んでいると早く塩味が抜けるそうです。はじめのうちは滲み出る塩味を利用して、スープやサラダ用に使っていくといいかもしれません。

サーミ族がククサを初めて使うときは、星や大自然に思いをはせながらお酒(ブランデーやラム酒)を飲むという儀式があるそうです。塩味を感じられたら儀式は成功なんだとか。ちょっと面白いサーミ族のスピリッツ、感じてみるのもいいですね。

本物とは違うモノも多い

希少な存在である白樺のコブの価格は年々高値になり、サーミ族の原型を忠実に再現して作られたククサを手頃な値段で手に入れることは難しくなってきています。
白樺のコブから生産されていなくても「ククサ」として出回っているものは少なくないよう……。

ククサと思って購入したけど、熱いものを注いだらすぐに割れてしまったという話もありますので、本物を手に入れたい人は次に掲載しているメーカーを参考にしてみてくださいね♪

「ククサ」はどこで手に入るの?

ククサを製造している人気のメーカーをご紹介します。

北欧の人気メーカー

パッカタイデ(pahkataide)

フィンランド製のククサを販売している会社です。厳選した良質な白樺を使って制作している上にデザイン製も高いので、贈り物に最適といえるでしょう。

Amazon
楽天市場
Yahoo!ショッピング

コイヴマー(koivumaa)

フィンランドのユリトルニオという小さな町の工房で熟練の職人たちによって作られています。一点一点の表情が異なる木の温もりがあったかい。

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スカンジナヴィスク・ヘムスロイド(SKANDINAVISK HEMSLOJD)

スカンジナビア半島で作られている、デザイン製がとても高い女性に人気のククサ。白樺の木ではなくハンノキ(榛の木)が原料なので、白樺ほどの木目感はないものの優しい手触りや癖がないナチュラル感が好きな方におすすめです♪


楽天市場

日本らしいククサ風STYLEもおすすめ

「ククサ」の持つ魅力を日本の職人さんがアレンジしたものも結構素敵ですよ〜♡

Art Village 恩根内(オンネナイ)のkuksa


出典:美深町観光協会

北海道の美深町恩根内にある工房ArtVillageで、地元の木材(カバなど)を使って丁寧に作られているククサです。


出典:COLocal
ククサ作りができる教室も開かれています。北海道に訪れた際は立ち寄ってみてはいかがでしょう。

しもかぷ工房


出典:shimokap

北海道の占冠(しもかっぷ)村にある工房で、北海道のカバの木材を用いて製作されています。


出典:shimokap

凹凸のある荒削りのデザインもかっこいい!使い込むほどに面白い風合いを見せてくれそうですね♪

自作キットを使って贈り物にいかが?

大切な人へ一手間かけてククサを贈るのもGOOD、もちろん自分用に作っても◎。

奥京都意匠計画SomAbito


出典:Diyers

アウトドア系の雑誌でも度々紹介される「SomAbito」のククサキット。地元京都、福知山の豊かな森で間伐されたヒノキが原料です。白樺ではないけど日本人憧れのヒノキなら贈られる人だってきっと喜んでくれそう♪

原型はすでに仕上げてくれているので、行うのはやすりの作業のみ。耐水処理も行なっているから、すぐに使うことができます!

ククサではじめたい♪おしゃれなマイカップライフ

日常でよく使うものを、私らしいアイテムで揃えていくっていいね!

アウトドアシーンに

清々しい森の空気に触れて穏やかな気持ちですごすひととき、お気に入りのククサでほっこりするっていいですね。

気軽にぶら下げて持ち歩こう

サーミ族の人々も、ククサを腰にぶら下げて生活しているそうです。山の湧き水などをさっとすくって飲みたいときにとっても便利!

アウトドアな人々の必須アイテム

みんなと過ごせる今日という嬉しい1日にMyククサで乾杯しよう!海外ではお酒を入れて楽しむ人も多いんですって。

ベリー摘みなどいかが?

使い方は自分次第!どんどん使おう。1つ持っているだけで色々使えるっていいね。

デイリーライフに

インドアですごすスローなひとときにもおすすめ。

おうちでほっこりククサタイム

おうちカフェ好きには欠かせないカップコレクション。ククサも仲間に加えませんか?

あったかいスープもいいね♪

遊びに来てくれたお友達にククサでおもてなしするのはどう?やさしい木の温もりに包まれていい時間になりそう〜。

ククサの持ち歩きで地球にやさしく

マイお箸、マイバッグ、マイマグ、マイ〇〇。こうした活動はごみへの配慮はもちろんですが、暮らしの一コマ一コマを大切に自分らしく生きるスタイルでもあります。ククサなら持ち歩いてもオシャレな存在♪

長く愛用するためにはどうお手入れしたらいいの?

お気に入りの靴を長持ちさせるため定期的にお手入れをするように、ククサも上手にお手入れをしてあげましょう。

変わっていく風合い

ククサは使う人次第で表情が大きく変わります。珈琲用として頻繁に使えば濃い色合いになったりするので、使ったら早めにさっと洗って干してあげるといいですよ

洗剤は使わず、ぬるま湯で洗ってあげよう

「無垢」の状態ですから何でも染み込みやすい性質を持っています。洗剤で洗うのはあまりおすすめしません。洗うときは灰汁汁などを使ってあげると安心ですね。

湿度には注意しよう

木は濡れたまま放置しておくとカビがきます。大切なククサにカビが生えてしまったという話もありますので、干すときは他の食器と重ねず短時間で乾くように風通しの良いところに吊るしてあげましょう。靴や革のバッグのお手入れと同じようにしてあげれば大丈夫です。

美しさを保つためにオイルでメンテナンス

メンテナンスは、香りがあまりなくベタつかないくるみの油でしてあげるのがベストです。ククサの中にガーゼをひいて、そこに市販のくるみを入れて潰すとほどよく油がでてきてくれるので、そのお手入れ方法をされている方が多いようですよ。

ククサを一生モノにしませんか?

「ククサを贈られると幸せになる」という言い伝え、とても素敵ですよね。出産祝いや新築祝いの品がククサなら誰かと重なる心配もなさそうですし、すぐに食器として使わなくてもインテリアとして楽しんでもらうこともできます。使うほどに愛着が深まることを思えば、楽しみながらお手入れできるのではないでしょうか。

「ククサ」、いかがでしたでしょうか?初めて聞いた方もいらっしゃったかもしれませんね。これからは今以上に暮らしの中で使うものを一点一点吟味しながら選ぶ時代がやってくることでしょう。ククサは一生使えるアイテムです。きっと癒しの存在になってくれますよ。ククサとの生活、はじめてみませんか?