食器の収納、あなたはどのスタイル?
みなさんのおうちの食器収納はどのスタイルでしょうか。
定番の「食器棚」収納
扉を閉めれば中が見えなくなり、キッチン全体が整然となる従来のスタイルです。ネット上でもこのスタイルの人が多く、いろんなアイデアが掲載されていますよね。
「オープン棚」を使った見せる収納
オープンラックなどを使用して、全体を飾る立てるように収納するスタイルです。デザイン力も必要とされますし、整頓していないと乱雑な印象を与えてしまうので、「収納上位者」向けと言えるでしょう。

出典:Photo by Paul Hanaoka on Unsplash
スタイリッシュな「引き出し収納」
システムキッチンが増えてきたことから、引き出し収納も増えています。取り出しやすさと、上から食器が見渡せるということが人気の理由です。
食器の収納は、どれがいいとは一概に言えません。というのも、今から家を建てる人以外は、ほとんどの人が、決められたキッチンの中で収納をしていかないといけないからです。食器棚しかないのに引き出し収納はできませんよね。
与えられた環境を変えることはできません。ですので、その中で快適に過ごす方法を身につけていきましょう!
整理・収納の基本をおさらいしよう!
整理収納の基本はいろいろありますが、鉄則というべき5つの法則があります。
- 総数の把握
- 行動動線
- 使用頻度別の収納
- グルーピング
- 定位置管理
1.総数の把握
まずはこれ! 食器を全部出してみて「総量を把握」しましょう。
気付いたら増え続けている食器。家族の数が増えているのならまだしも、そうでもないのに食器ばかり増えていませんか?
例えば、粗品でもらったコップなど。特に使っているわけでもないしけれど、「もらったから捨てるわけにもいかないし…」と棚に並んでいるようなら、それは断捨離した方がいいかもしれませんね。
3人分だとこれくらいで充分かも。
食事の回数やスタイルはおうちによって違うので、「お皿は1人につき〇皿まで!」というような乱暴なことは言えません。逆に、「私の家では1人につき何枚のお皿があればいいかしら?」と考えてみるのはいいことです。
もし、予想した数より実際のお皿の数が多ければ、余分なものを持っていることになりますね。
2.行動動線を考える
実際にあったケースです。使う予定もない頂き物の大皿がありましたが、置ける場所がないので仕方なく、食器棚の中でも一番手の届きやすいゴールデンポイントにおいていた…というお宅がありました。
ある日そのお皿をどけただけで、溢れていた他の食器が棚の中に完全に収まり、使い勝手が良くなったそうです。自分の身長や、キッチンの中での動き方を見直してみると、快適な収納場所が見えてきますよ。
また、よく言われることですが、重たいものは下に置いた方がいいです。
天井まで作りつけてある食器棚やパントリーの場合、背伸びをしても一番上までは届きません。こんな場合はいつかのために「空けておく」ことも必要です!
手の届かない場所は、デッドスペースではなく「未来のためにとっておく」場所ということを意識しておきましょう!
3.使用頻度別の収納
食器棚の場合、手が良く届いて目線と同じくらいの高さがゴールデンポイントです。ここにはよく使う食器を置くようにしましょう。それだけで使い勝手が格段に良くなります。
手の届く場所にはよく使うものを置くようにしましょう!
4.グルーピング
同じ素材や使用目的のものはなるべく一緒にまとめておくと便利です。例えば、毎日作るお弁当グッズはまとめて引き出しに入れて置く、など。
また、同じ素材の食器だけでまとめると、質感にまとまりが出てスッキリします。
洋風食器が多い中、どうしても処分できない和風の食器だけ、こんな風にまとめるとオシャレですよね!テイスト違いの和食器はこういうふうにまとめて置くといいかも!
5.定位置管理
こんな風に、コップを置く場所を仕切って定位置を決めてあげましょう。そこが空いていると、なんとなく「早く帰してあげたいな」と思えるようになります。もちろん、空いているからと言って別なものを入れては意味がありませんよ!
食器棚収納のポイントは「奥行」!
さて、ここまで整理収納の基本を振り返って見ました。ではスタイル別にどんなポイントに気をつけて行くか、詳しく見てみましょう!
食器棚収納でみんなが悩むのは?
食器棚の場合、奥行きがありすぎて収納しづらいという悩みが一番多いようです。この場合、「コの字型」のアクリル収納棚を使って、もうひとつの棚板を作ってしまいます。奥まで使いやすくなって便利です。
重ねない工夫が一番大切
同じ種類の食器以外は重ねずに収納しましょう。嵩がなくなり、スッキリ見えますよ。
食器は、重ねて置けば収納量は増えますが、使い勝手は悪くなります。収納とは「取り出しやすく収めること」という意味ですから、なるべく重ねない工夫を考えましょう。
- 北欧のカフェをイメージした山崎実業「ディッシュラック トスカ ワイド L」
食器棚でも「立てて収納」するスタイルが増えてきました。100均のディッシュスタンドなど手軽に買えるものも多いので、真似してみてもいいかもしれませんね。
- プチプラで揃う100均は収納の強い味方!
オープン棚収納のポイントは「詰め込み過ぎない」!
オープン収納の悩みは「センス」よりも「分量」
オープン収納、いわゆる「見せる収納」。センスの良さに憧れてチャレンジした人も多いのではないでしょうか。しかしこれは収納でもかなり上級者向きで、デザインやセンスよりもなにより「見せられる分量」を知らないといけません。
「オープン収納」で検索すると、ひとつひとつの食器が目立つように、間に隙間を作って並べてあると思います。収納というよりは「展示」なのです。それを知らずに手当たり次第に置いてしまうと、ただの乱雑な空間になってしまうので、気を付けて!
収納量を増やす工夫
オープン収納は収納量が少なくなるのが難点です。この対処法としては部分的にかごなどを利用したり布を掛けたりして目隠しをするといいでしょう。
収納量を増やすには、テイストの合ったかごなどを使ってもいいですね。
引き出し収納のポイントは「ズレ防止」
引き出し収納の悩みは食器のズレ
最近ではシステムキッチンが主流になり、食器を引き出しに収納する人も増えてきました。子供に食器の片づけをお願いするのにもちょうどいいですし、一番奥までよく見渡せるので収納力は抜群です。
ですが、棚収納と違って、棚板そのものを動かして取り出すようなもの。当然、食器がずれて割れてしまう恐れがあります。
なので、引き出し収納の場合は滑り止めを敷いておくといいですよ。それから、雪崩れ防止のために重ねすぎないことが必要です。
また、引き出し収納だと、棚収納以上にお皿の重ね置きが取り出しにくくなります。立てて収納するようにすると取り出しやすい満点収納になりますよ!
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おわりに
収納はみんなの興味が高いのか、奇をてらったアイデアも多くあります。ですが、あくまで基本は一緒。無駄を省き、詰め込み過ぎなければ、自然とスッキリしてきます。
収納がスッキリすると、食器洗いの後に片づけるのさえ楽しみの一つに。ぜひ根本から整理収納を見直して、快適な食器収納ライフを送ってくださいね!