目次
アイロンがけが苦手なみんなの主張
ママたちから嫌われている家事No.1の「アイロン掛け」。調べてみると思わず「うんうん」とうなずきたくなる理由がたくさんです。みんなが苦手な理由と、その対処法も含めて4つご紹介したいと思います。
1.準備が面倒くさい
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洗濯物を取り込んだら、アイロン台とアイロン本体を出してきて、それだけでも面倒なのに、アイロンには水を入れ、温度が適温になるまでじっと待たないといけません。
アイロンが終わった後も、本体が冷えるまで待たないと片付けることができないし、スチームアイロンの水は捨てておかないとカビの原因にもなりますよね。
対処法は「アイロン掛け専用のスペース」を作ってみること。お家に「家事室」などがあればいいのですが、ない場合は部屋の隅に「いつでもアイロンを掛けられるスペース」を準備できると、少しだけ作業が楽になるかもしれません。
他には、アイロンと霧吹き、当て布などの「アイロンセット」を作ってオシャレなカゴに入れておくこと。これだけでも準備と後片付けが楽になるという声が多く寄せられていましたよ。
カラーボックスを使ってDIYしたアイロンスペース
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アイロンセットも一緒に収納できるアイロンスペースをDIYした例です。これなら準備も後片付けも楽でいいですね。
洗濯物を干すスペースの近くにアイロンをセットしておけば、作業効率も上がります
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洗濯物を取り込む手間を省いてすぐ横にアイロンスペースを作りましょう。アイロン掛けの終わった衣類を干して置くのにも便利です。
2.ワイシャツなどアイロン掛けが難しい
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ワイシャツの襟や袖、子どもの給食のエプロンや帽子など、素人がアイロンを掛けるには難しいパーツが多すぎると思いませんか? しわを取っているはずなのに気付けば別のところにしわができてしまい、アイロン掛けがストレスになってしまうようです。
この対処法ですが、余り完璧を求めすぎず、8割程度アイロンを掛けていればOKとおおらかに考えてみることです。例えばワイシャツであれば、前身頃と袖など人に見られる部分だけ重点的にアイロンを当てる、という人も多いらしいですよ。
あとは「形状記憶のワイシャツしか買わない!」という人も大勢います。実は海外へのお土産としても人気なんだそうですよ。
3.分量が多い
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パパのワイシャツ、子どもたちのハンカチや学校のエプロンなど、とにかく分量が多い! というのも悩みの種。お皿洗いだって1時間もかからないのに、アイロン掛けはゆうに1時間くらいかかってしまいます。これがかなりのストレスの元になっているようですね。
たいてい1週間分まとめてアイロンを掛けたりしますので、仕方ないことかもしれません。こういう時は好きな音楽を聞いたり映画を見ながらやると気が紛れていいんですよ。
4.アイロン台の面積が狭くて作業しにくい
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アイロン台が狭くて作業しにくいというのも、アイロン掛けが嫌われる理由の大きな部分ですね。ですが、もし大きなアイロン台があったとしても、今度は収納場所に困るという別の問題が出てきます。
今は衣類をハンガーに吊るしたままアイロンをかけられるハンディタイプのものも出ていますので、検討してみるといいかもしれません。
こんなふうに困った家事No.1の「アイロン掛け」ですが、これらの問題を少しだけ解消してくれる便利グッズやコツを次からお教えしますね。
ポイントその1.アイロンの前に洗濯の仕方や干し方を見直す
アイロン掛けを楽にするためには、毎日の洗濯のやり方から見直す必要があります。一見すると面倒くさそうに思えるかもしれませんが、洗濯方法を見直すことは衣類にとっても悪いことではありません。ぜひ試してみて下さい。
洗濯ネットに入れて洗濯する
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しわのできやすいワイシャツなどを、そのまま何気なく洗濯機に入れて回していませんか? アイロンが必要な素材はきちんと洗濯ネットに入れて洗濯するように習慣づけましょう。こうすることで他の衣類との絡まりが防げるので、しわも少なくなります。
できることならワイシャツなどはボタンを閉めてきちんとたたんでネットに入れましょう。
また、洗濯物のサイズと洗濯ネットのサイズが合っていなければ意味がありません。洗濯ネットにちょうど収まるように畳むか、洗濯物の大きさに合ったネットを使うようにして下さいね。
脱水しすぎはNG

脱水しすぎると余計なシワが衣類に寄ってしまいます。もちろんずぶ濡れも困りますが、脱水しすぎないように適度なところでやめておくようにしましょう。
干すときに裾と襟とをピシッと伸ばす
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洗濯物を洗濯機から取り出した時のしわしわのまま干している人はいないと思いますが、このひと手間があとのアイロン掛けを大きく左右します。手でパンパンと洗濯物のしわを伸ばしたり、ハンカチなどは手で軽くたたいてしわを取ってから干すようにしましょう。
よれよれのまま乾いてしまった洗濯物は、アイロンで修正するよりむしろもう一回洗濯をやり直した方が早いくらいです。
ポイント2.アイロンを掛けるタイミングを知る
アイロンを掛けるのに最適なタイミングがあることはご存知ですか? 洗濯物を取り込んだ後だと思っている人もいるかもしれません。実はそれだともう遅いんです!
アイロンは「半乾き(生乾き)」の時にかけよう
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アイロンを掛けるタイミングですが、実は衣類が完全に乾いてしまうとダメなんです。
半乾き(生乾き)の状態ならしわもうまく伸び、わざわざスチームを使わなくてもしわが伸びやすくなります。もし完全に乾いてしまった衣類をアイロンかけするなら、霧吹きやアイロンのスチーム機能を使って衣類を湿らせてからしわ取りをしていきましょう。
というのも、衣類のしわというのは繊維が凝り固まっている状態。髪の毛で言うと、頑丈な寝ぐせがついてしまったような状態です。これをむりやりブラシでといても寝ぐせは治りませんよね。衣類も一緒で、しわを伸ばすためには多少の湿気が必要です。
今はスチームアイロンが主流になりましたが、もし旧式のドライアイロン(熱だけでしわを取るタイプのアイロン)をお使いなら、霧吹きなどを用意してもらうか、半乾きのタイミングでアイロンを掛けるようにしてみてください。しわが寄りにくくパリッと仕上がりますよ。
脱水してすぐにアイロンを掛けるようにすれば、洗濯物もたまりません
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毎日の手間は増えますが、一度にたくさんのアイロン掛けをすることに比べたらマシなのかもしれませんね。
ポイント3.アイロン操作のコツ
アイロン操作にもちょっとしたコツがあります。良かれと思ってやっている操作が実は衣類によくないことかもしれません。チェックしてみてください。
アイロン表示のチェック

アイロンの絵の中に黒い丸の数で温度を表しています。黒い丸が多くなればなるほど高温のアイロンが使用可能ということ。バツ印のついたアイロンの表示の場合はアイロンを掛けてはいけません。
「布目」の方向をチェック

布には引っ張ってみたときに伸びる方向と伸びない方向とがあります。これを「布目」と呼びますが、布目とは逆の「伸びない方向」にアイロンをかけるようにしましょう。そうしないと衣類が変な方向に伸びてしまって型崩れし、たたんだときに左右が合わなくなり、大変なことになります。
普通は縦方向に伸びにくい性質があるので、その向きに掛けていくといいです。伸びる方向が分からないときは、衣類をゆっくり引っ張ってみましょう。
アイロン台の上で衣類のしわを伸ばし、形を整える
衣類をアイロン台に置いたらすぐにアイロンを掛けるわけではありません。あらかじめ手を使ってアイロン台の上でしわを伸ばしておきましょう。こうするだけで格段にアイロンは掛けやすくなります。
ゆっくり軽く◎ゴシゴシ動かさないで!
アイロンをジグザグに動かしてみたり、ゴシゴシこするようにすると逆効果。それだけ余計なしわが入る原因になります。スチームで水分を与えて繊維のこわばりをほぐして、一直線にアイロンを走らせましょう。アイロンの重さがあれば、力はそんなに要りません。
片方の手は衣類に添えておく
アイロンをかけているとき、怖いからと言って片手が逃げている人はいませんか? 片方の手で衣類を引っ張るようなイメージでしわ取りしながらアイロンをかけるとちょうどいいでしょう。
タオルを使ってボタン周辺のアイロン掛けを簡単にする裏技

シャツの前身ごろにあるボタンの周辺はアイロンがかけづらいですよね。これを簡単に一瞬でピシッとアイロンかけできる裏技があります。
- 細長く折りたたんだタオルを準備します。
- シャツのボタンの部分をタオル面にかぶせます。
- シャツの裏面から一気にアイロンを掛けます。
ボタンの部分だけタオルに沈んで衣類はまっすぐになるため、一気にアイロンが掛けられる裏技。これはなかなか爽快な気分を味わえますよ!
ポイント4.アイロンを変えてみる
もしかしたらアイロン嫌いの理由は、使っているアイロンが自分に合っていないからかもしれません。手に馴染む大きさや使い心地など、お店で見比べてみると世界が変わるかもしれませんよ。
プロおすすめのアイロン
手に力を入れずにしわを伸ばすためにも、アイロンには多少の重さも必要です。プロもおすすめしている人気のアイロンをご紹介しますね。
Panasonic「コードレススチームアイロンNI-WL704」
すべりやすさ重視のスチームアイロン。立ち上がりまでの時間も100秒と短いので、アイロンの準備に時間を取られるという感覚もないですよ。
Yahoo!ショッピング
重くて使いづらい人には「ミニタイプ」
スチームタンクに水まで入れると結構な重さになるのがアイロンのデメリット。こういう時にはひと廻り小さめのアイロンに変えてみるのも一つの手かもしれません。
ティファール「フリームーブミニ5020」
本体の重さは約880gという軽量・コンパクトな手のひらサイズのアイロン。ですがスチームのチカラはさすがのティファール! コードレスなので軽やかにアイロンを掛けることができます。
楽天市場
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アイロン台でやるのが面倒なら「衣類スチーマー」
アイロン台を準備したりするのが面倒な人は、最近流行りの「衣類スチーマー」を選んでみてください。衣類スチーマーは何と言っても「アイロン台不要」「立ち上がりが早い」のが特徴。
出かける直前にジャケットのしわが気になった時など重宝します。小型の物であれば出張や旅行にも手軽に持っていけますね。
ツインバード「ハンディアイロン&スチーマー」
隠れたロングセラー商品。アタッチメントが2種類あり、ブラシを外せば小型アイロンにもなります。何より手軽に使えるのが嬉しいですね!
楽天市場
Yahoo!ショッピング
ポイント5.アイロン台を変えてみる
アイロンは座って掛けていますか? それとも立って掛けていますか? 意外と気づいていない人も多いのですが、姿勢を変えてみるだけでアイロンかけがやりやすくなることもあるんです。
アイロン台をスタンド型に変えてみる
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アイロン台にはスタンド型と卓上型のふたつがあります。ほとんどの家事が立ったままやっているのに対して、アイロンだけは座って掛けている人もいるようです。些細なことですが、この姿勢が「苦手」と思わせているのかも。
こういう場合、立ったままアイロンをかけられる「スタンド型」アイロン台を検討してみてください。アイロンの重さがなくても力がかけやすく、アイロンがスムーズに掛けられるかもしれません。
スタンド型のアイロン台を選ぶポイントは、次の4つ。
- 横にアイロンを置くスペースがある
- 立ったままでも疲れない高さの物を選ぶ
- 足がぐらついたりしない(強度がある)
- 使わないときは畳んで片付けることができる
もしいま使っているアイロン台が古いようなら、思い切って変えてみませんか?
ニトリ「アイロン台(IR-HN2)」

高さも4段階に調節可能。立って使ってもいいし、椅子に座って使うこともできます。もちろん使わないときはたたんで片付けられます!
また、アイロン台のカバー部分の素材も選ぶときに気を付けたいポイントのひとつ。アルミ素材の物は耐熱性に優れていて黄ばみにくいのですが、衣類にはしわが寄りやすいというマイナスポイントがあります。
綿素材の物は洗い替えが利きますが、熱に弱いためメンテナンスが必要。どちらも一長一短ありますので、自分の好みで選んでくださいね。
アイロン台を自分好みにリメイク
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どうしても気分が乗らないアイロン掛け。自分のモチベーションを高めるために、アイロン台をリメイクする人もいます。表面の布を貼り替えるだけなので、好みの柄に変えて気分をあげてみてください!
アイロン台リメイクの方法
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表面の布を貼り替え、裏から画びょうやタッカー(工作用ホチキス)で止めるだけ。何度も変える予定があるなら周囲にゴムやひもを通して取り換えやすいようにしておくといいですよ。
100均「ミニアイロンシート」で代用
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ハンカチや小さなきんちゃく袋など、わざわざアイロン台を出すほどではないときにはこんな便利グッズを活用するのもいいですよ! コンパクトに畳めてすぐに取り出せるので、思い立った時にアイロンを掛けられるかも。
ポイント6.どうしてもアイロンがけが苦手な人にはコレ!
そうは言っても、家事そのものが嫌いだったりする人もいますよね。そういう人が実践している方法はこちら!
好きな音楽を聴きながら楽しくアイロンがけ
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アイロン掛けに限らず、嫌いな家事をやる際におすすめなのが「好きな音楽を流す」というもの。ただそれだけですが、気分が乗ってくるとそれだけで身体が軽くなるものです。この方法は実践している人も多く、効果があるようです。ぜひ試してみて!
パパにお願いする
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もしアイロンを掛けているのがご主人のシャツだけだったりするなら、思い切って「自分の分は自分でやって!」とお願いしてみてはいかがでしょう。
オシャレ好きなイタリア人男性は、シャツはもちろん、ハンカチや靴下、下着にまでアイロン掛けをするそうです。また、私の周りでは実際に「他の家事はしたことないけどアイロン掛けだけは大好き」という男性が多いんです。
スーツや制服などを着て仕事をしている男性は特にアイロンを掛けておかないといけないこともあり、アイロンへのこだわりも強いもの。意外と熱心にアイロンを掛けてくれるんですよ。ダメもとで頼んでみてもいいかもしれませんね。
柔軟な考えでアイロン掛けを楽しもう
どんな家事でも、嫌々やるよりも楽しくやれた方がいいですよね。今回は、アイロンの掛け方というより、アイロン掛けそのものを少しでも楽に楽しくする方法について調べてみました。みんないろんな工夫をしているようです。
真面目に考えすぎず、道具を変えてみたり環境を変えてみたりして、アイロン掛けを楽しんでみてください。