冬には欠かせないダウンの衣類
寒い冬の外出には欠かせないダウンジャケットやダウンコート。防風性と保温性に優れた防寒アイテムとして多くの人が1着は持っているのではないでしょうか。
ダウンの素材について
ダウンジャケットの「ダウン」とは、どういうものはご存知ですか?「ダウン」とは、水鳥の羽毛のこと。羽毛素材は、空気をたくさん含んで空気層を作るので、保温性に優れているんです。
また、吸湿性や放湿性にも優れているので、お布団などにも好んで使われる羽毛。羽毛は、「ダウン」の他に「フェザー」というものがあり、ダウン70%、フェザー30%など合わせて作られているダウンジャケットも多く見られます。
「ダウン」より「フェザー」の羽毛が固く重たいので、より軽いダウンジャケットが欲しい場合は「ダウン」の割合が多いものを選びましょう。
ダウンジャケットのクリーニング代は?
ダウンジャケットを良い状態に保つためにはお手入れが必要です。ダウン衣類は大物なので家での洗濯は難しいと諦めてクリーニングに出す方も多いですよね。
クリーニング店によって値段の差はありますが、ダウンジャケットのクリーニング代は、一般的に平均で2,000円~3,000円かかります。
ダウンジャケットは自宅で洗濯が出来る!
出典:とみおかクリーニング
ダウンジャケットは自宅での洗濯は難しいと思っている人は多いと思います。「洗濯に失敗したらどうしよう」「大物衣類だから洗濯は面倒」など思ってしまいますよね。
実は、ポイントを抑えれば自宅でも簡単にダウンウェアの洗濯が可能なんです。お手持ちのダウンウェアが自宅で洗濯可能なのかチェックしてみましょう。
洗濯絵表示でチェック
まずは、お手持ちのダウンジャケットについているタグに書かれている洗濯絵表示をチェックして、自宅で洗濯可能か確認しましょう。
洗濯絵表示の「洗濯機洗い可」、「手洗い可」のマークがついていたら、自宅で洗濯ができます。もし、「水洗い不可」マークがついていたら、自宅での洗濯ができないので、クリーニング店に持っていってください。
色落ちチェック
ダウンジャケットの中には、色落ちしてしまうものがあるかもしれません。事前に色落ちしないかどうかのチェックをしておきましょう。
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<用意するもの>
- ティッシュ
- 洗濯洗剤(実際に使用するもの)
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<手順>
- ティッシュに洗濯洗剤の原液を少量つけます。
- ダウンジャケットの目立たない部分に、洗剤がついたティッシュを当てます。
- 約5分間そのまま当てておきます。
- 5分後に色落ちしていないかチェックしましょう。
ティッシュにコートの色がうつっていなかったら色落ちの心配はないということなので、そのまま自宅で洗濯ができます。
もし、少しでも色がうつっていたら、色落ちしてしまう可能性があるということなので、自宅では洗濯せずにクリーニングに出しましょう。
自宅でダウンジャケットの洗い方
出典:とみおかクリーニング
お手持ちのダウンジャケットが洗濯可能であることを確認したら、実際に自宅で洗濯をしてみましょう。ダウンジャケットの素材に負担のかからない「手洗い」がおすすめですが、洗濯機のドライコースでも洗濯ができます。
洗濯前に予洗い
キレイな仕上がりになるように、下準備として気になる汚れやシミを余洗いしておきましょう。ダウンジャケットが水に濡れてしまうと汚れやシミを見つけにくくなります。事前に気になる汚れやシミがないか全体を確認しましょう。
- 予洗いの方法
襟や袖口や肘部分などの汚れやシミが気になる部分に、洗濯洗剤をスポンジにとり、ポンポンと軽くたたくように塗布しておきます。
手洗いの方法
手洗いマークがついているものは、優しく洗える手洗いで洗いましょう。
用意するもの
- おしゃれ着用の洗濯洗剤(中性洗剤)
- 洗濯桶(シンクでも可)
手洗いの手順
- ぬるま湯を洗濯桶かシンクに溜め、おしゃれ着用の洗濯洗剤を適量入れて溶かします。
- 取り外しが可能なファーやフードはあらかじめ外しておきましょう。ファスナーをしっかり閉め、襟、袖、前身ごろなど汚れやすい部分が外側にくるようにダウンジャケットを丁寧にたたみます。
- たたんだダウンジャケットを洗濯液の中に丁寧に押し沈めて、20~30回くらい押し洗いをします。このとき、強く押したり、もみ洗いはしないようにしてください。生地が傷んでしまいますので、優しく丁寧に押し洗いしましょう。
- 押し洗いが終わったら、洗濯液を流し捨てます。すすぎ用に新しい水をため、優しく押し洗いをしてすすぎましょう。洗濯泡が出なくなるまで水を変えながら繰り返します。
- キレイなバスタオルにダウンジャケットをはさんで軽く抑えるようにして脱水します。このときも絞らないように気をつけてください。羽毛がよれる原因になります。
この時、冷たい水だと、衣類の汚れ落ちにくくなります。汚れが落ちやすく、ダウンジャケットの生地を傷めにくい温度のぬるま湯(20~40℃)で洗いましょう。
ポイントはすばやく!ダウンジャケットの中に入っている羽毛に水が染込まないようにすばやく洗いましょう。羽毛に水が染込んでしまうと、羽毛が固まってしまいます。外側の汚れがしっかりと取れたら良いのでサッとすばやく洗うことを心がけてください。
洗濯機を使う場合
ダウンジャケットを洗濯機で洗う場合は「ドライコース」などの優しく洗えるコースを選んでください。
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<用意するもの>
- おしゃれ着用の洗濯洗剤(中性洗剤)
- 洗濯ネット
「ドライコース」などの優しく洗えるコースでも、どうしても機械の力で衣類に負担がかかってしまいます。洗濯機洗いの負担が少しでも軽くなるように洗濯ネットをしようしてください。
- <手順>
- 取り外せるフードやファーなどをあらかじめはずしておきましょう。ファスナーをしっかりと閉め、襟や袖や前身ごろなど汚れやすい部分が外側にくるようにダウンジャケットをたたみ、洗濯ネットに入れてください。
- 「ドライコース」を選択し、洗濯機を回します。
- 洗濯が終了したら、すばやく取り出し干してください。そのまま放置しておくとシワや羽毛がかたよる原因になります。
ダウン衣類は干し方が重要!
ふわふわのダウンジャケットの風合いを保つために、重要なのは乾燥です。ここではダウンジャケットの干し方のポイントをご紹介します。
陰干し
ダウンジャケットのタグの洗濯絵表示の中に干し方のマークも記載されているのでチェックしましょう。陰干しマークが記載されていたら、直射日光の当たらない日陰に干してください。太陽光による色あせを防ぎます。
羽毛までしっかりと乾燥させましょう
ダウンジャケットの洗濯が終わったら、すぐに干すようにしましょう。時間が経過するとシワになったり、羽毛のかたよる原因になります。
ダウンジャケットは中の羽毛までしっかりと乾燥させることがポイント。外側は乾いても羽毛が濡れている場合があるので、2~3日かけてしっかりと羽毛まで乾かしてください。
なるべく、風通しの良い場所に干しましょう。ハンガーは太くてしっかりしたものを選んで、型崩れしないように干してください。細い針金ハンガーしかない場合はタオルを肩の部分に巻きつけると型崩れを防ぐ干し方ができます。
また、巻いたタオルが内側からもダウンジャケットの水分を吸収してくれるので乾きも早くなるのでおすすめです。
羽毛をほぐす
ダウンジャケットがある程度乾いたら、羽毛が片寄っている部分を優しくほぐします。完全に乾く前に気になる部分をほぐすことで、ふかふかで片寄りがないダウンジャケットに仕上がりますよ。
仕上げ
ダウンジャケットが完全に乾いたら、中の羽毛が均等になるように、両手で軽くたたきながら形を整えてください。そして、ダウンジャケットをパンパンとふりさばくように空気を入れると、ふかふかの仕上がりになりますよ。
コインランドリーの乾燥機でふかふかに
ダウンジャケットの乾燥は中の羽毛までしっかりと乾かすという重要なポイントがあります。2~3日かけて自然乾燥してもOKですが、コインランドリーの乾燥機を使って乾燥させるという方法もおすすめです。
乾燥機の設定を低温にして、乾燥させるとふかふかのダウンジャケットに仕上がります。
毎日のお手入れで長持ち
お気に入りのダウンジャケットを良い状態で保つには日頃のお手入れも重要です。ここでは、日々のお手入れ方法やポイントを紹介します。
ハンガーに吊るす
ダウンジャケットは羽毛が中に入っているので、床や椅子に脱ぎっぱなしでそのままにしておくと、羽毛が片寄る原因になります。形を整えるようにしてハンガーに吊るして保管しましょう。
このときハンガーも、針金ハンガーのような細いハンガーに干しておくと型崩れの原因になります。しっかりした作りの太めのハンガーに吊るすのがおすすめです。
ブラシでホコリを落とす
一見キレイに見えるダウンジャケットでも意外と表地にホコリがついているんです。そのままにしておくと、汚れとなり取れにくくなります。1日ダウンジャケットを着た日は専用のブラシでブラッシングすることがおすすめ。
ブラシの細い毛が入り込んでしまった汚れやほこりを取ってくれます。ダウンジャケットは静電気を発生しやすいので、静電気除去機能をもつブラシを選ぶと良いです。
表面を水拭きましょう
1ヶ月に1回くらいの程度でダウンジャケットの表地を固く絞った布など拭きましょう。水拭きすることで、目立たない汚れも早めに取り除くことができます。
このような日々のひとてまがダウンジャケットを良い状態に保つ秘訣です。
寒い冬に大活躍のダウンを自宅で洗濯してみましょう
寒い冬に大活躍のダウンジャケットなどのダウンの衣類は自宅での洗濯が難しそうという思い込んでいませんでしたか?
ポイントを抑えていれば自宅でも簡単に洗濯ができます。クリーニング代は結構かかるけど、汚れやニオイが気になるという時には自宅でダウンを洗濯してみませんか?
日々のお手入れと、自宅での洗濯でいつでもキレイな状態のダウンを着て冬のおでかけを楽しみましょう。