民芸品の代表格”張り子”。おしゃれにアレンジされた張り子をインテリアに取り入れよう!

張り子は素朴で可愛い元祖癒し系ゆるキャラ

昔から庶民に愛され続けている民芸品なんです

張り子とは、粘土などで作った型に和紙を重ねて貼り付け、絵の具で彩りをつけたものです。日本には平安時代ころに伝わり、主に郷土玩具や民芸品として愛され続けているアイテムです。

ころんと丸みを帯びたフォルムや、職人による絶妙な筆の入れ方など、同じ顔は無いと言われるほど表情豊かな点も人気の理由です。昔は今ほどインテリアを意識するような暮らしではなかったと思いますが、花を生けるのと同じような感覚で、日々の暮らしに彩りと癒しを与えてくれていたに違いありません。

張り子は地域の特色が強く出ているアイテムで、福島県の三春張り子・静岡県の浜松張り子などが有名です。意外と知られていませんが、青森ねぶた祭りの山車も張り子の手法で製作されているんですよ。ひょっとこ・おかめのお面も張り子で作られています。


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北欧風デザインのオシャレな張り子も登場してますます話題に!

張り子の誕生が平安時代と聞くとなんだか渋〜い印象を受けますが、実は最近オシャレな張り子が登場し、流行に敏感な人たちの間で張り子が盛り上がっているようです。

インスタグラムでインテリアの投稿を見てみると、色使いやデザインがまるで北欧雑貨のような雰囲気の張り子を見かけます。

モチーフになっているのも、日本古来の赤べこや招き猫ではなく、ほんわかとした表情の女の子やおとぼけ顔のサンタクロースだったり、自由で素敵な張り子がたくさんあることに驚かされます。

確かに、インテリア好きの人達から愛されているリサラーソンでも、張り子風の置物が出ていますものね。ハリネズミやネコのオブジェを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?

このように、日本の張り子と北欧テイストはどこかリンクするというか、しっくりと馴染む要素が近いのかもしれませんね。

無印良品の福袋缶にも張り子が登場していました!

出典:無印良品

毎年楽しみにしているファンも多いであろう、無印良品の福袋。実は2018年のお正月に、福袋あらため福缶なるものが販売されていました!張り子やこけしなど、46種類の縁起物の中から1つだけ福缶に入っているそう。ホームページを見てみると三春張り子や白河だるま、会津若松の赤べこなど、代表的な張り子作品が数多くラインナップされているではありませんか!

ちょっぴり意外でしたが、人々の暮らしに寄り添うアイテムを扱っている無印良品だからこそ、伝統的に愛されている張り子をチョイスしたのかもしれませんね。我が家も次のお正月はこちらの福缶を買い求めて福を招いてみようかしら。

張り子のもう一つの顔は、人々の大切な願いが詰まった縁起物

日本各地の風習と人々の祈りを張り子に込めて

人々の暮らしの中にさりげなく佇む張り子。いつしか張り子にはその土地の暮らしや言い伝え、願いが込められていくようになりました。例えば子供が病気になった時の身代わり張り子や、農作物の豊作を願う張り子など、願掛けの内容は様々で多岐に渡ります。

あの小さな張り子の体には、人々の切実な願いが込められているんですね。では、日本各地に伝わる代表的な張り子と、その姿に託された人々の思いを見てみましょう。

日本国民のお守り的マスコット?願掛けならだるま


出典:吉田だるま

張り子の代表選手、だるまさん。白河だるまや高崎だるまなど、だるま祭りの時に全国ニュースでも取り上げられますね。選挙で当選した政治家がだるまに目を入れるシーンは有名です。受験の合格祈願でも片目の入っていないだるまを購入し、飾りますよね。

このように人々が叶えたい願い事をだるまに託して日々努力を重ねるのは、今も昔も変わらないようです。最近のだるまは、カラーバリエーションやサイズの種類が豊富なので、飾りたい場所に合わせてベストなセレクトができる点も嬉しいですね。

赤べこの元気に首を振る姿に、我が子の成長を重ねて

1200年ほど昔、福島の会津であるお寺を建立した際、最後まで立派に働き通したのが赤色の牛だったという言い伝えから、赤べこが生まれました。この牛にあやかろうと、子どもが生まれたら健康祈願と疫病退治の願いを込めて赤べこを贈ったと言われています。

昔は医療も発達していなかったので、小さな子どもが健やかに成長するのは困難が多かったんでしょうね。家族の愛情が赤べこを通して子どもに伝わっていたのではないでしょうか。

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男の子がたくましく育よう親心が込められた虎

昔から虎は龍と同じく神格扱いされている動物です。獲物を果敢に追う勇ましい姿から、権力の象徴としての縁起物でもあります。

虎の張り子には、強い子になってほしいという思いや、将来リーダーシップを取って出世頭になりますようにという、わりと男の子向けの願いが込められているようです。そのため、西日本では端午の節句に虎の張り子を飾る風習があるようです。

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安産や子宝を願って飾られる犬の張り子

妊娠した女性が安産祈願で戌の日に腹帯を巻く風習は有名ですよね。この腹帯に加えて犬の張り子を飾るとより良いと言われています。犬は毎年子どもを産む多産で、しかもお産が軽いことから平安時代より女性の出産と深い関わりがある動物なんです。

当時は自宅出産でしたし、もちろん産婆さんや助産師もいない時代。女性たちは命がけで出産にのぞんでいたことでしょう。そのため少しでも早く、無事にお産が進むようにと安産の犬をモチーフにした張り子が飾られていたと言われています。

また、犬は忠義、知性、子どもそのものを象徴する動物として考えられているんです。きっと犬の張り子は、子どもの心身の成長祈願には欠かせないものだったんでしょうね。

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張り子をインテリアとして取り入れてみませんか?

お部屋の雰囲気と調和する不思議な魅力

張り子と聞くと、和風のイメージが強いかもしれませんね。でも、鮮明な朱赤やスパイシーな漆黒はインテリアをキリッと引き締めてくれますし、最近の張り子はペールトーンを使った北欧テイストのものもたくさん出ています。そのため洋室に飾っても自然と馴染むんですよ。

ここではインテリアにプラスしたくなるような素敵な張り子をご紹介しますね。昔ながらの美しい風合いのものから、現代作家による新しいスタイルのものまで厳選しています。あなたのおうちにマッチする子はいるかしら?

ギフトにも喜ばれる、老舗「中川政七商店」の美しい張り子たち

出典:中川政七商店

中川政七商店といえば、トートバッグが有名ですね。他にも衣料品や台所道具など、慎ましやかな日本の暮らしを感じさせるアイテムを多数取り揃えています。そんな中で注目したのは、新感覚の郷土玩具として紹介されている、めでた玩具の張り子。

猫・鳩・ふぐといった縁起の良いモチーフを、可愛らしいデザインで表現しています。ポイントは、落ちついたトーンの色使い。インテリアを邪魔しない色合いですが、地味になりすぎず趣のある表情が楽しめます。老舗の中川政七商店のアイテムだから、ギフトとして贈っても笑顔が溢れること確実ですね

眺めても揺らしても可愛い三角だるま

なんて可愛いルックス!だるまといえば丸いボディを想像してしまうけれど、こちらはとんがりさん。日本では新潟県の今井人形店だけが作り続けている郷土伝統民芸品です。見てください、なんとも言えないアンニュイな表情。つい笑みがこぼれちゃいますよね。赤は女性、青は男性、白は子どもを表しています。

ここでお気づきでしょうか?この中では赤が最も大きいですよね。これは家庭円満の秘訣として、女性(ママ)が強くて逞しい方が家庭はうまくいくという思いが込められているんだとか。思わずムフフと笑っちゃいますね〜。赤、大きすぎ!(笑)

こちらの三角だるまはもうひとつ特徴があります。つんつんすると、心地良さそうに揺れるんですよ。そのリズミカルな姿を眺めているだけでもほっこり癒されちゃいます。

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子どもも大喜び!全種類そろえたい、首を振るアニマルモチーフ


出典:中島めんや

創業文久2年(1862年)、金沢県の老舗、中島めんやが手がける張り子はとにかくチャーミング!このキリン、首がゆらゆら揺れるんです。赤べこと同じ手法で作られているんですが、ユニークなのは登場する動物たちの顔ぶれ。

他にブタ、象、カバ、らくだなどがいます。サイズも大小あるので、親子という設定で買い揃えてもいいかもしれません。また、老舗店ならではの絶妙な筆使いや色合いにもぜひ注目してくださいね。

キャッチーで可愛い見た目なので、きっと子ども心をくすぐることでしょう!小さなお子さんへのプレゼントにもおすすめですよ。

新郎新婦をそっと見守る、幸せの夫婦張り子♡

現役のママ作家、そのだゆみさん作の夫婦張り子。ほのぼのとした表情と淡い色使い、さりげなく寄り添っている新郎新婦の姿が幸せそうな雰囲気ですよね。昔ながらの招き猫や虎の張り子も、そのださんの手にかかれば北欧風のデザインに生まれ変わります。

こちらのキャッチーな張り子は、そのださんが開催したワークショップで小学生の女の子が作ったものだそう。口、ネックレス、洋服の柄が全て明太子!なんとも可愛らしい感性にきゅんとしちゃいます。

張り子は好きな形に紙を重ねて貼るだけでできる簡単玩具だから、ぜひ子どもと一緒に作ってみてはいかがですか?型取りが大変だったら、ダンボールやプラスチックのケースなどをベースにして、紙粘土と紙を重ね貼りすると簡単ですよ♪形成する過程も楽しいので、知育や感性を育てるいい学びにもなりそうです。

ユーモアあふれる張り子で家族みんなが笑顔になっちゃう


出典:artdaifuku

山形在住の作家、アート大福さんが生み出す張り子はとにかく斬新で現代的なものばかり!頭にキノコとお遍路さんを乗せた、癒し系ルックスのこの子はいったい……?明るく元気が出そうなビタミンカラーの配色で、インテリアの主役となりそうな存在感です。

・窓辺やベッドサイドにちょこんと並べたい和み顔♪

先ほどの作品とは雰囲気が異なる張り子。まるで北欧のテキスタルを身にまとったような、ファンシーなうさぎの張り子です。繊細な筆使いで、模様はもちろん、うさぎの瞳や口の形も趣のある表情ですね。ベッドのサイドテーブルや出窓などにそっと置いておきたくなる子たちです。

伝統的な季節行事にもひと役かってくれます

張り子はもともと日本の季節行事と密接に関わりがあります。例えば十二支をモチーフにしたお正月用の飾りや、端午の節句の金太郎人形など、私たちが昔から大事に育んできた習わしを現しています。ここでは有名な季節行事を表現した張り子たちをご紹介しますね。

子どもが大きくなっても飾りたい、ほっこり雛人形


出典:iichi

ハンドメイドならではの、やわらかい表情に癒される雛人形。桃から生まれた二人という、可愛らしいアイデアも子どもとの会話に花を咲かせてくれそうです。大きさは高さ約7.5cm(女雛は約7cm)、幅約7cmとコンパクトなサイズです。飾り棚がなく、お雛様を出すことが難しいおうちでも、これなら気軽に桃の節句を楽しむことができますね

端午の節句はマトリョーシカのこいのぼりで賑やかに

5月になると子どもの健やかな成長を願って、お庭に大きなこいのぼりが登場。気持ち良さそうに五月晴れの空を泳いでいる姿が定番だったのですが、最近ではめっきり見かけることが少なくなってしまいましたね。

こいのぼりは男の子の節句で使われる大切なものです。せっかくの機会ですから、ぜひ張り子で取り入れてみませんか?こちらはマトリョーシカになっているユニークなこいのぼりです。どの子も元気いっぱい、大きく口を開けている姿が可愛いですね。春の明るい陽射しに映える色使いもポイント。

リビングはもちろん、玄関などに飾っても楽しく眺められそうです。


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クリスマス飾りも張り子でほのぼの楽しく♪


出典:野沢民芸ONLINESHOP

ツリー、トナカイ、サンタクロース。クリスマスの主役たちを表現した、洋風デザインの張り子です。ぷにょんと不思議なシルエットをしていて、見ているだけで癒されますよね。

月齢の低い乳幼児がいると、せっかくクリスマスツリーを飾っても容赦なくオーナメントをもぎ取られてしまったり、なんでも口に入れたりするため危険だから、何も飾らず質素になってしまったり。なかなか楽しめないというママも多いのでは?

そんな時はこのクリスマス張り子で気分を盛り上げてみてはどうでしょうか。もし子どもが手を出すようなら気軽に別の場所に移動させることもできますから、ストレスなくクリスマスを楽しめるはずですよ。

古き良き日本の伝統を感じつつ、現代風にアレンジされた張り子で暮らしを素敵に彩りましょう

世の中には言い伝えや風習がたくさん残っていますが、張り子もそのひとつ。大昔は医療が発達していなくて、小さくして命を落とす子どもがたくさんいたと言われています。

人々は切実に我が子の健康と成長を願い、張り子に祈りを託して飾っていたのではないでしょうか。昔から張り子は、日本人の暮らしに無くてはならないものだったのかもしれませんね。

今回ご紹介した張り子の中には、現代風にアレンジされたオシャレなものが多数あります。北欧風のモチーフが多いので、インテリアに取り入れるだけでお部屋のオシャレ偏差値がグレードアップしそうですね。

そういえば我が家も毎年ミニサイズのだるまをお迎えしています。でも、「宝くじが当たりますように!」という私利私欲がたっぷりと詰まった願掛けにはそっぽを向いてしまうようですね(笑)